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2025/06/13
成人式で女性が着る衣装と言えば、華やかな振袖姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし近年では、伝統的かつ個性を引き立てる装いとして袴スタイルを選ぶ女性も増えています。
振袖は未婚女性の第一礼装として格式が高く、成人式にふさわしい装いである一方、袴は動きやすく、また費用も振袖ほどはかからないことから、カジュアルに着こなせる和装として人気です。ただし、袴の着用にもメリットとデメリットがあるので、本当に自分に合ったスタイルなのかを検討することが大切です。
当記事では、振袖と袴の違いや組み合わせ方、成人式に袴で出席する際のメリットとデメリットについて詳しく解説します。一生に一度の成人式を素敵なものにするため、ぜひ参考にしてください。
目次
成人式で女性が着用する衣装として、華やかな振袖姿を思い浮かべる方も多いでしょう。実際、振袖で成人式に出席する方は多いものの、袴スタイルでの出席を検討する人も増えています。
ここでは、袴と振袖それぞれの特徴や歴史、着用シーンの違いについて解説します。
袴はもともと平安時代、宮中で仕えていた人々が着用していた衣服が起源だとされています。明治時代に入り、女学生の制服として考案された女袴は、宮中の女官服を基にデザインされ、学問に励む場にふさわしい装いとして受け入れられました。学業に深く結びついていることから、現在でも卒業式などの衣装として袴が選ばれています。
女性用の袴としては、股下に仕切りのないスカート型の「行灯袴(あんどんばかま)」が一般的です。着用時の圧迫感が少なく、着姿が美しく整う構造になっています。対して、男性用には股が分かれた「馬乗り袴」が多く用いられ、動きやすさが重視されています。帯の位置にも男女差があり、女性は胸のすぐ下、男性は腰の位置で結ぶのが基本的な着こなし方です。
振袖は、日本の伝統的な未婚女性の第一礼装とされており、成人式や結婚式などの格式ある場で着用されることが多い服装です。肘から下に長く垂れ下がる袖が特徴的で、袖丈には大振袖・中振袖・小振袖の3種類があります。
振袖の起源は江戸時代にあり、当時の若い女性が舞踊や礼儀作法を学ぶ場で、優雅な身のこなしを引き立てる衣装として発展しました。成人式では、最も格式の高い大振袖や、その次に格式の高い中振袖を着用する方が多い傾向にあります。
成人式と言えば振袖が定番という印象がありますが、女性の衣装に厳密な決まりはないので、袴で出席することもまったく問題はありません。地域や個人の事情によっては、振袖や袴以外に、スーツやワンピースドレスで参加する女性もいます。
袴は格式がありつつ動きやすさも兼ね備えているので、近年では個性を表現するために選ばれることも多くあります。
成人式で袴を着用するときは、振袖に袴を組み合わせるスタイルも選択肢の1つです。注意したいのは振袖の種類で、袖丈が104cm以上ある大振袖は、豪華で格式が高い一方、動きづらいため袴には不向きです。
成人式で多く見られるのは、袖丈が約100cm前後の中振袖と袴を組み合わせるコーディネートです。適度な華やかさがあり、卒業式にも兼用しやすいため人気があります。中振袖に袴を合わせる場合は、袖が地面につかないよう立ち振る舞いに注意しましょう。座る際は袖を膝の上で整え、歩くときは腕に掛けて持ち上げるようにすると安心です。袴の色柄はできるだけシンプルなものを選ぶと、振袖の柄が引き立ち、上品な印象に仕上がります。
一方、小振袖(袖丈約60~85cm)は動きやすく軽やかで、袴と合わせると可愛らしくカジュアルな着こなしを楽しめます。
足元は草履とブーツのどちらでも構いません。草履を選べば上品で格式ある雰囲気に、ブーツならレトロでおしゃれな装いになります。ヒール付きのブーツはスタイルアップ効果もあり、寒い時期の防寒対策としてもおすすめです。振袖と袴の色を同系色で統一すれば、まとまりのある華やかさが生まれ、反対色を選べばコントラストのある印象的なコーディネートが完成します。
袴は伝統的でありながら動きやすく、個性を引き立てる装いとして成人式でも人気です。ただし、袴ならではのメリットがある一方で、振袖に比べたときの注意点やデメリットも存在します。
ここでは、成人式で袴を着用することのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
成人式での袴コーデは個性的な上、金銭面や時間の観点にも複数のメリットがあります。具体的なメリットは次の通りです。
・個性をアピールできる
振袖スタイルで出席する方が大多数を占める成人式では、袴を選ぶことで自然と周囲と差をつけられます。振袖に袴を組み合わせるコーディネートは、伝統的でありながらモダンな印象もあり、自分らしさを表現したい方にもぴったりです。ヘアスタイルやブーツなどの小物もアレンジすることで、全身を通して個性的なスタイルが楽しめるでしょう。
・レンタル費用が安い 袴は振袖に比べてレンタル費用が抑えられる傾向があります。振袖一式のフルセットが高額になりやすいのに対し、袴は比較的リーズナブルな価格でレンタルできるので、予算を抑えながら和装を楽しみたい方におすすめです。
・着替えやすい 袴は着物と比べて帯の結びが簡易であることが多く、着付けの時間が短く済みます。また、動きやすくトイレの際にも振袖より扱いやすいと感じる方も多いでしょう。成人式の当日は朝から準備が必要となったり、式典後に洋装に着替えて同窓会に出席したりなど、慌ただしい1日になるものです。着付けや移動の負担をできるだけ軽減したい方は袴スタイルを検討してもよいでしょう。 |
成人式の袴コーデでは素敵な装いを演出できるものの、やはり振袖と比べたときにデメリットとなる点がいくつかあります。あらかじめ知っておきたいデメリットを紹介するので、メリットと合わせてどのようなスタイルが自分に合っているかを確認するための参考にしてください。
・振袖に比べると華やかさに欠ける
袴は刺繍や絵羽模様など華やかさを重視した振袖と比べると、やや控えめな印象になる場合があります。写真撮影などで華やかさを重視したい方にとっては、物足りなさを感じることがあるかもしれません。
・会場で浮くこともある 成人式では振袖を着用している女性が多いので、少数派の袴スタイルは目立ってしまうこともあります。個性を出せる一方で、地域や会場の雰囲気によっては「浮いている」と感じるかもしれません。心配な場合は、事前に雰囲気をリサーチしておくと安心です。
・家族からの反対を受ける可能性がある 成人式は人生の節目なので、ご家族の中には晴れ着として振袖姿を見たいと期待している方もいるかもしれません。特に祖父母や親世代にとっては、成人式と言えば振袖というイメージが根強く、袴を選ぶと残念に思われることもあります。自分の希望を尊重しながらも、事前に家族と相談しておくとトラブルを避けられるでしょう。 |
振袖と袴は、それぞれ異なる背景や魅力をもつ日本の伝統衣装です。成人式では振袖を着用する方が多い一方で、袴を選ぶと自分らしい装いを演出できます。また、振袖と袴を組み合わせたコーディネートも可能です。
ただし、振袖の参加者が多い中で袴を着用すると、会場内で浮いてしまう可能性があったり、「振袖姿を見たい」と思っている家族との認識の違いが発生したりなど、事前に注意が必要な点も少なくありません。成人式の服装で後悔しないよう、事前に家族とも相談しながら自分にぴったりのスタイルを選びましょう。
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