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2025/09/14
卒業式や成人式で人気の袴を着るときには、着物や袴本体だけでなく、多くの小物を準備する必要があります。帯や腰紐、半衿、草履など、細かなアイテムを揃えておくことで、着付けがスムーズになり、当日安心して臨めます。
この記事では、袴の着付けに必要なものを一覧で紹介し、代用できるアイテムや事前準備のポイントを詳しく解説します。袴を着る予定がある方は、ぜひご活用ください。
目次
袴を美しく着こなすには、着物本体だけでなく帯や襦袢、小物など多くの準備が必要です。ここでは基本アイテムから代用できるものまで順番に解説します。
袴に合わせる着物として一般的なのが「二尺袖着物」です。袖丈は約76cmと振袖より短く、動きやすさと華やかさを兼ね備えているのが特徴です。卒業式などの式典で定番とされ、小振袖と同等の礼装に位置づけられます。袖が短いため活動的で軽やかな印象を与えつつ、振袖らしい優雅さも残るため人気があります。
なお、必ず二尺袖でなければならないわけではなく、振袖や訪問着などを合わせることも可能です。
袴は着物の上から着用する和装のボトムスで、前後でデザインが異なり、帯を隠すように結ぶのが特徴です。種類には、スカート型の「行燈袴」とキュロット型の「馬乗袴」があり、卒業式で女性が着用するのは行燈袴が一般的です。
現在は無地やグラデーション、縞模様、刺繍入り、プリーツのバイカラーなど多彩なデザインが揃い、色や柄の選び方で印象が大きく変わります。落ち着いた紫や緑に加え、華やかなピンクやミントなどの個性的なカラーも人気です。
袴に合わせる帯は、浴衣の着付けでも使われる半幅帯を使用します。一般的な帯が約30cm幅なのに対し、半幅帯は15cm程度と細めで、柔らかく体に負担がかかりにくいのが特徴です。
袴を安定させる土台として締められ、見える部分はわずかですが、差し色としてコーディネートのアクセントにもなります。着物や袴の色との組み合わせ次第で、装い全体の印象を大きく変えられます。
長襦袢は、肌着の上から着物の下に重ねる和装インナーで、汗や皮脂の汚れから着物を守り、着心地や保温性を高める役割を持ちます。卒業式で着用する二尺袖着物には、必ず袖丈や裄丈が合った長襦袢を準備しましょう。
合わないものを使うと袖口から長襦袢が見えてしまい、不格好になるため注意が必要です。色や柄入りのものを選ぶと、袴姿のアクセントとしてさりげなくおしゃれを演出できます。
半衿は長襦袢の衿に縫い付けて使用する布で、メイクや汗による汚れから着物を守ると同時に、顔まわりを華やかに見せる効果があります。白無地が一般的ですが、刺繍や色柄入りを選ぶと、袴姿の印象をより上品かつ華やかに仕上げられます。半衿付きの長襦袢もありますが、自分で縫い付けてアレンジすることで個性を演出できます。
伊達衿は、重ね衿とも呼ばれ、着物の衿元に差し込むことで何枚も重ね着しているような華やかさを演出できます。着物や袴に使われている色と合わせれば上品にまとまり、反対に鮮やかな色を選べばアクセントとなって印象的に仕上がります。素材や装飾も多彩で、袴姿のコーディネートを楽しむアイテムの1つです。
肌着(肌襦袢)は素肌に直接着る和装用のインナーで、汗や皮脂を吸収し、長襦袢や着物を清潔に保つ役割があります。上半身用の肌襦袢と下半身用の裾よけを組み合わせるセパレートタイプや、全身をカバーできるワンピースタイプなどがあり、季節や好みに合わせて選べます。快適に着物を楽しむための基本アイテムです。
足袋(たび)は、草履を履く際に欠かせない和装用の靴下で、足元を清潔に見せる役割があります。特に卒業式などの式典では、カジュアルな靴下タイプや足袋カバーではなく、こはぜ(留め具)の付いた本格的な足袋を選ぶのがおすすめです。サイズも細かく分かれているため、事前に自分の足に合ったものを確認して準備しましょう。
なお、袴にブーツを合わせる場合は足袋は必要なく、代わりにストッキングや靴下で対応できます。草履かブーツかによって準備するアイテムが異なるので、履物のスタイルに合わせて足袋を用意してください。
袴に合わせる履き物は、草履とブーツのどちらでも大丈夫です。草履は白足袋と組み合わせることで古典的で上品な雰囲気になり、卒業式らしい格式を演出できます。かかとの高いフォーマルな草履を選ぶと、より式典向きの印象になります。
一方で、ブーツは黒の編み上げが定番で、歩きやすさや防寒性の高さから人気があります。ブーツを履く場合は袴丈を少し短めに調整すると、全体のバランスがよく見え、すっきりとしたスタイルになります。
袴に合わせるバッグは、巾着や着物用の小ぶりなバッグが一般的です。特に厳格な決まりはなく、成人式で使用したバッグを活用しても問題ありません。財布やスマートフォンなどの必需品を入れるサイズ感があれば十分で、柄や色を着物や袴と合わせると全体に統一感が出ます。
巾着は和装との相性が良く、華やかさを引き立てる定番アイテムです。一方、小ぶりなハンドバッグを合わせるとモダンで落ち着いた印象を演出できます。コーディネートの一部として、装いの雰囲気に合うデザインを選ぶのがおすすめです。
袴スタイルを華やかに見せる仕上げのポイントが髪飾りです。着物や袴の色柄に合わせて選ぶと全体の統一感が出ます。最近は大ぶりの和花や洋花のコサージュタイプが人気で、存在感のあるスタイルを演出できます。そのほか、つまみ細工やかんざし、リボンなど種類は豊富なので、なりたい雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。
また、当日のヘアスタイルに合わせてバランスを調整するのも大切です。美容師に相談しながら選ぶことで、自分に合った華やかな卒業式の装いが完成します。
腰紐(こしひも)は、着物の着付けに欠かせないアイテムです。長襦袢や着物の前合わせ、丈の調整などに使用されます。袴を着付ける際も同様で、最低でも4本は準備しておくと安心です。腰紐は見た目には見えませんが、着付けを安定させるために重要な役割を持っています。卒業式当日、快適に過ごすためにも必要な本数を揃えておきましょう。
帯板(おびいた)は、帯にシワが寄らないようにするための補助アイテムです。「前板」とも呼ばれ、帯の間に挟んで使用します。帯板を使用することで、屈んだりお辞儀をしたりしても横ジワが入りにくくなり、帯姿をすっきりと美しく見せることができます。袴姿をきれいに整えるためにも必要な小物の1つです。
衿芯(えりしん)は、長襦袢の衿部分に差し込んで使う芯材で、衿元をピシッと整える役割があります。半衿の内側に入れることで、衿元がふにゃっと崩れるのを防ぎ、美しい形をキープできます。
衿芯を入れないと衿元が緩みやすいため、きれいに着こなすために大切なアイテムです。卒業式などの晴れ舞台で袴を着る際も、衿芯を入れることで清楚で上品な印象に仕上がります。
卒業式の袴を準備する際、費用や準備の手間を大幅に省けるため、購入ではなくレンタルを選ぶ方が増えています。袴は一度しか着ない場合が多く、購入すると本体だけでなく小物類まで揃える必要があり高額になりがちです。その点レンタルなら、帯や腰紐、草履など必要な小物が一式セットになっているプランもあり、短期間で効率よく準備できます。
レンタルには最新デザインや流行の色柄を選べるメリットもあります。購入だと無難なデザインを選びがちですが、レンタルなら「今の自分に似合うスタイル」を自由に楽しめます。また、返却するだけでクリーニングの必要がなく、保管場所に悩む心配もありません。費用を抑えつつも手軽におしゃれを楽しみたい方にはレンタルがおすすめです。
袴を美しく着こなすには、着物や帯、長襦袢などの基本アイテムに加え、小物までしっかり準備することが大切です。足袋や草履・ブーツ、髪飾りや巾着といったアクセサリー類も、全体の印象を大きく左右します。
ただし、卒業式などで一度しか着ない場合も多いため、レンタルを活用すれば費用を抑えつつ必要な小物が一式揃い、最新デザインも選べて便利です。購入後の保管やクリーニングの手間も不要なので、経済的で効率的に準備したい方には特におすすめの方法です。
アイドルbyやまとでは卒業式の袴レンタルも行っております。さまざまなスタイルや色の袴を用意しているため、自分好みのものを見つけていただけます。プランの詳細が気になる方は、ぜひ以下のリンクをご覧ください。
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