振袖ハテナブログ4「ママ振袖を着る際の注意点」

（2021/09/8　金子|営業部）

こんにちは！
夏休み中は色々な振袖のお店が「イベント」を行っていたかと思います。皆様もどこか振袖のイベント会場へいらっしゃいましたか？

私も弊社で開催したイベントで接客をさせて頂きました。みなさま笑顔で喜んで帰って下さったので本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました！ご来場くださったみなさまありがとうございました。

さて、今回のブログは「ママ振袖を着る際の注意点」を共有し、
ご成人式にママ振袖を検討されている方に読んで頂けると嬉しいです。

まず、ママ振袖は「良いところ」と「困ったところ」、そして振袖レンタルと比べて「各店に格差」があります！

ママ振袖は、
お母様方の想いが詰まった振袖です。お母様方も当時を思い出して「こんな感じだった-」とお嬢様方の着姿を見て思い出し、懐かしい気持ちになって思い出話にも花が咲きます。

お母様方からの思い出でよく伺うのが「おばあちゃんがいつもお世話になっていた呉服屋さんで買ってきたので自分は選ばなかったんですよ」というお話や、 「連れていかれた呉服屋さんでこれが良い！って一目ぼれして買ってもらったんです～」や、 「姉と二人とも着たんですよ～、私の好みではなかったのですがもうこれ！と決まっていたので着ました笑」とか。
当時のお母様方がどうやってこの振袖を購入されたのかが伺えてお嬢様達も普段お母様方が同い年位の時の話ってそんなに聞くことがないので楽しそうに聞いていらっしゃいます。

そんなママ振袖で良く聞かれることは…
「今風じゃないけど大丈夫かしら？」「古い着物だからうちの子だけ浮いてしまうのではないか…？」というお母様方がお嬢様を思うからこそ出る心配事です。

これに関しては、ほぼ問題ないと思います！
と言いますのは、弊社のママ振袖プランでは振袖と長襦袢は必ずお母様のものを使って頂き、帯やその他のコーディネート小物類は全てレンタルをすることが可能だからです！

勿論使いたい小物や帯があったら使って頂いても大丈夫なのですが、雰囲気を変えたいという事であれば最近の小物を使うだけで印象がだいぶ変ります。
コーディネートをしっかりと最後までした姿を見たときに親御様もお嬢様方も「こんなに印象が変わるとは思わなかった！」とおっしゃいます。

振袖を含む着物は長く付き合っていけるものです。
シルエットが変わったりする流行りがある洋服とは違い、着物の形は昔から変わりません。
古典柄なども、昔から使われている柄もそんなに変わりがないので「今風」や「流行」などは小物でアレンジすれば大丈夫です。

ママ振袖の良い点としては
お母様がお持ちの振袖をお嬢様に着て頂く事でお母様方も嬉しいことですし、おばあ様方がとても喜ばれます。
そして帯などもお持ちの場合「前撮りはお母様が使っていた帯で写真を撮って、当日はお店で借りた自分で選んだ帯を使う」など色々な楽しみ方が出来る所も良い点ですね！

また、人と被りたくないというお嬢様にもママ振袖はうってつけだと思います。

レンタルのものはやはり似寄（によ）りのものも多くあるので、人と違う感じで着たいというお嬢様方はあえてママ振袖にするという方もいらっしゃいます。

お母様方の時代の振袖は、職人さんが一から作り上げた素晴らしい振袖。実用性を考えた「袖を切ったら訪問着や付け下げになる」という比較的シンプルなものまで多々あります。 職人さんの素晴らしい技術で作られた着物を着ることはなかなか出来ない経験です。そんな振袖をお持ちなのであれば私たちとしては是非ママ振袖を着て頂きたいな！と思います。

シンプルに作られた振袖に関しても皆さん「地味かしら？」と心配される方が多くいらっしゃるのですがそんな心配は不要ですよ。

最近のお嬢様方の中には「シンプルで落ち着いたものを探しているのですが、無いですか？」と聞いてくる方も多いです。

柄が多くない振袖を探している。という方も増えてきたので弊社でも「色無地」に近いほぼ地模様だけの振袖を仕入れました。

結果「周りのお友達に羨ましがられました！」と言っていたお嬢様もいるくらいです。
振袖は流行等にあまり左右されないものなので、お持ちの振袖があるのであれば是非着てみて欲しいと思います。

ママ振袖の困ったところ

勿論、レンタルとは違うので「困った点」もあります。
まず第一に「サイズ」です。
お嬢様とお母様が同じようなご身長で、お嬢様ももちろん着れる。と思って来店される方もいらっしゃいますが「身長が変わらなくても着れない場合もある」という事があるので知っておいて頂きたいです。

まず、最近のお嬢様方は腕も長いし、足も長いです。
骨盤の位置が高かったりしますね。それによって袖の長さ(裄)が短かったり、身丈(着物の丈)が一緒でもうまくおはしょり(帯の下に来る折り目)も綺麗に出なかったりします。

お母様が20歳の時とお嬢様が20歳の時で横幅も違いがあったり、バストの大きさの違いでも綺麗に着れなかったり、「着れても絶対に着崩れてしまう」という事もあります！

また、保存状態によっては着れないということもあります。
虫食いしていたり、カビが生えていたり…着る大きさは問題がなくても保存状態によっては着れないこともありますのでその時には諦めて頂く事もあります。

きものを保存する時によく使われる「しょうのう」ですが、沢山入っていてしばらく取り出してなかったりすると匂いもすごかったりします。
そうするとお嬢様たちが着付中に気分が悪くなってしまうこともあります。

ママ振袖を使われる方で「予算的に安く済むから…」という理由でママ振袖にされる方がいらっしゃいます。
確かに借りるより安く済んだりしますが、 場合によっては「安く済まないこともあります。
それはお直し等がある場合です。着られずにお直ししたりすればレンタルするのとそんなに変わらなかったりします。

そして私たちが「ケア＝着物の保管のためにこれはしてほしい」というものに関してはやって頂きたいです。（例えば脱いだら吊るして風通しをよくして湿気を取るなど。湿気は大敵です。詳しくはスタッフにお尋ねくださいね。）

先程お伝えした「しょうのう」の香りですが、ママ振袖を着ているお嬢様が気持ち悪くなってしまうだけではなく、周りにいるお嬢様方で匂いに敏感な方が気持ち悪くなってしまうケースもあります。

匂いがきつくなければ私たちも「脱臭加工」をお勧めすることはないですが、私たちが「脱臭もしていただいた方が良い」とお伝えしたときには、そういったことも加味して伝えていると思って下さいね。ママ振袖を着て頂くためのエチケットだと思っていただけると嬉しいです。

「もうこの子が着たら誰も着ないから」「次に着る予定がないから」と言ってケア関連をおろそかにする方もいらっしゃいますが、
本当に今後着ることが無いのかは分かりませんのでケアはしっかりしておくといいですね。
卒業袴の時に着るかもしれませんし、友人やご親戚、ご兄弟の結婚式などで着るかもしれません。本当に最後なのかもしれませんが、今まで着た振袖を最後まで大切に使うためにも綺麗にして頂くのが一番かなと私は思います。

成人式はママ振袖にしようと思っている方は、もし物理的に着れなかった時にどうするのかをしっかりと考えておいて頂きたいなと思います。

各店格差について
私も他店様がどのようなママ振袖のご対応をしているのか詳しくは知らないのですが、 ママ振袖のレンタルの扱いは無く、購入だけの所や、ママ振袖だと選べる小物が違ったり、当日のお支度がレンタルとママ振袖で選べる時間帯が違ったり、 付いてくる特典がレンタルと違ったりすることもある。という話を聞いたことがあります。

小物だけのレンタルだと小物の可愛さの違いが顕著に分かるのでそういった所を見比べて見ると良いかもしれませんね。

お母様の振袖を着るか振袖をレンタルするか悩んでいる方は、ご来店の際はぜひママ振袖もご持参頂く事をオススメします。まずママ振袖の着用が可能かどうかお調べする事と、レンタルとママ振袖を比較検討する為ですね。

如何だったでしょうか
少しはママ振袖に対するお悩みも解消または納得できる部分があったでしょうか。

心配なことや、聞いてみたいことなどは色々なお店で電話などでも対応して下さると思うので是非聞いてみて下さいね。

それではまた他の疑問解消の為にブログ書いていこうと思います！
来週もぜひ「振袖ハテナ？」を見にきてくださいね。ありがとうございました。

掲載させていただいたお写真はアイドル船橋店のお嬢様です。素敵なお写真をありがとうございました。