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成人式と言えば、真っ先に思い浮かぶのは振袖ではないでしょうか。毎年成人式の時期になると、テレビやSNSでも多くの振袖姿を見かけますね。近年の振袖はさまざまな色柄があり、見ているだけで楽しい気持ちになりますよね。ここでは、成人式の振袖の中でも少し個性的な色である「紫色」について紹介していきます。紫色の振袖が気になっている方も、そうでない方も、試着の際にぜひ参考にしてくださいね。
紫色は、赤色と青色の中間色で、一言では表現するのに難しく、ニュアンス感のある色です。近年ファッション業界では、ニュアンス感に重きを置いたスタイルが人気であるため、トレンドを意識し表現するにはもってこいの色味であるとも言えます。ここでは、そんな紫色の定義やイメージについてお伝えしていきます。
ここまで、「紫色」の特徴や与える印象などをお伝えしてきました。では、紫色は実際どんな人に似合う色なのでしょうか。ここでは、紫色の振袖を素敵に着こなすためのポイントや、似合わせ方についてお伝えしていきます。
パーソナルカラーという言葉を、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。パーソナルカラーとは、生まれ持った肌の色と雰囲気が調和した色のことをいいます。最近は、着る服やメイクなど、パーソナルカラーを参考に選ばれる方も多いのではないでしょうか。パーソナルカラーは大きく、黄みを含んだあたたかい色が似合う「イエローベース」と、青みがかった涼しげな色が似合う「ブルーベース」の2種類に分けられます。紫色には、どちらのパーソナルカラーにも似合う色味があります。例えばイエローベースは、彩度があまり高くないため、少しくすみがかった紫色がおすすめです。またブルーベースは、青みの強いバイオレッドがおすすめです。おすすめの色味を紹介しましたが、振袖は小物や帯とのコーディネートで雰囲気を変えられるので、まずは自分が気になる紫色の振袖を試してみるのが良いでしょう。
紫色の振袖をほかの色と合わせる場合、色味の濃さに応じて合わせる色を選ぶことで、コーディネートが決まりやすくなります。例えば、淡い紫色であれば、ホワイト、グレーなど、同じように淡い色がぴったりです。ただ、成人式に着る振袖なので、華やかさや豪華さをもっと出したいという場合は、コーディネートにメリハリをつけるために、まったくの反対色でコーディネートするのも粋ですね。
ここまで、紫色についてさまざまな視点から解説してきました。では、実際に今人気の紫色の振袖にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、今トレンドの紫色の振袖を紹介していきます。
くすみがかった薄紫色が現代的な振袖は、左右の肩の地色が白色と紫色のバイカラーになっていることで、全体的に軽やかさもあり、カラーバランスの取れた一枚です。裾には大花が描かれ、品の良さの中に大胆な印象もあり、コーディネートの幅が広く、楽しめます。
こちらの振袖は淡いピンク色ですが、裾や柄にポイントで紫色があることで、甘くなりすぎず大人っぽく着こなせる振袖です。柄の色味がグレイッシュなトーンでまとめられているので、子供っぽくなってしまうのが心配な方でも挑戦しやすいです。希望の色の振袖がなかなか見つからない場合は、このようにポイントで色が入っているなど、全体的な色のトーンで探してみると視野も広がり良いでしょう。
こちらもくすんだ淡い薄紫色が特徴的な振袖ですが、柄の色にパステルカラーを使うことでかわいらしさが強調されています。伝統的な古典柄をまろやかに表現し、現代的なイメージを出している一枚ですね。柄の色が明るいため、同じように小物の色も明るい同色で合わせることで、コーディネートにまとまりが出ます。
深みのある紫色の振袖は、艶やかな中にも落ち着きや知性を感じる振袖です。柄は、古くから伝わる絞り染めの技法「辻が花」調で、立体感と高級感のある一枚です。振袖そのものの色が濃いため、のっぺりとした印象になるのが気になる場合は、帯や帯周りを明るくすることで解決できます。
同じく深みのある紫色の振袖ですが、こちらは光沢感があることで地紋が浮かび上がるように目立ち、生地からも高級感が窺えます。貝桶や鞠などの古典文様をふんだんに施し、振袖らしい一枚です。帯揚げの2種使いや、結び方もリボン風にするなど、コーディネートのポイントとなりますね。
今回は、紫色そのものの特徴や印象について、また、さまざまな紫色の振袖について紹介しました。参考になりましたでしょうか。紫色は、色味によって印象の変わる、ある意味不思議な色です。色味の微妙な違いや柄のテイストで、自分だけの振袖コーディネートやスタイルをつくれます。気になる紫色の振袖があれば、実際に試着をして比較・検討し、自分に似合うベストな一枚を、一生に一度の成人式に選び、大切な思い出に残しましょう。