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普段着とは違う振袖、どうやって自分のスタイルに合わせたらいいか悩みますよね。特に振袖はさまざまな柄があり、アレコレ試着しているうちに候補が増えて決められなくなってしまうこともあります。また、身長によって気になるポイントも変わります。
今回は、そんな悩める方に向けて低身長さん・高身長さんの振袖の選び方をご紹介します。
目次
まず、身長別に必ずこの柄にしなければならないということはありません。柄選びの際にポイントをしっかりおさえておけば柄の種類は自由に選べます。
また、身長が低いから大柄は選べないと思われがちですが、これもあまり気にしなくて良いです。ただし、好みだけで振袖を選ぶと失敗してしまう場合もあるため、低身長さんが選びやすい「なりたいイメージ別」の柄選びのポイントを3つご紹介します。
小花柄など小さめの柄を選ぶと身長の低さが目立たなくなり可憐な雰囲気を引き立ててくれます。また、柄の主張が少なく目が行きにくくなるため、シルエットが引き締まり華奢見え効果もあります。
大柄が全面にあると柄に負けてしまいやすい低身長さん。華やかな大柄が好みの場合は、余白・隙間を意識して選びましょう。柄で個性と華やかさを出しつつ、すっきりとした印象に仕上がります。
スタイルを良く見せたい場合は、ストライプや斜めに入った柄などの縦ラインを強調する柄を選びましょう。シルエットが縦に強調されるため、足長効果もあります。
一般的に、濃い色は重厚感や落ち着きを感じさせますが、同時に視覚的に縮小効果をもたらすことがあります。一方、淡い色は軽やかで明るい印象を与え、視線を上に誘導する効果も期待できます。
パステルカラーや淡い色合いは、全体的にふんわりとした印象を与え、重たい印象になりがちな振袖姿を軽やかに見せてくれるのも特徴です。淡い色は膨張色とも呼ばれ、濃い色に比べて体が大きく見える効果があります。これにより、身長の低さをカバーし、バランスの良いシルエットを演出できるでしょう。
おすすめの淡い色としては、パステルピンク・淡いブルー・クリームイエロー・ペールグリーン・ラベンダーなどが挙げられます。
ただし、パーソナルカラーによってはパステルカラーが似合わない場合があります。例えばオータムタイプの場合、深みのある落ち着いた色が似合うので、パステルカラーだと顔色が悪く見えたり、ぼやけた印象になることがあります。また、鮮やかでコントラストの強い色が似合うウィンタータイプは、パステルカラーだと物足りなく感じたり、顔色がくすんで見えることも。
振袖の色合いに悩む場合は、着物レンタル店のプロのスタッフや、着付け師の方に相談するのが良いでしょう。自分のパーソナルカラーが分からない場合は、Webサイトの診断を使ったり、プロによる診断を受けたりなど、事前に調べておくのがおすすめです。
次は、低身長さんが振袖を選ぶ際にNGな柄をご紹介します。集合写真など引きで見たらバランスがおかしい、ということにならないよう注意していきましょう。
なお、体型や顔立ちによって似合う・似合わないが分かれる場合もあるので、NGポイントにあまりこだわりすぎないことも大切です。
全体バランスの難易度が高いのは、メインの柄が1つだけ描かれているものです。低身長さんが着ると柄位置に違和感が出たり、位置の調整が難しかったりします。しっかり試着をして見極めましょう。
レトロな振袖でよくあるこの柄、低身長さんが着ると柄の出る範囲が少なくバランスが悪く見える場合があります。1つ1つの柄のサイズ・試着して全身を引いてみたときのバランスをチェックして選びましょう。
低身長さんの振袖選びでは、振袖だけでなく小物選びも大切です。小物によってはスタイルアップできたり、低身長をカバーできたりします。
ここでは、低身長さんが振袖と合わせる際の、おすすめの小物を3つ紹介します。
厚底草履とは、かかとの高さが8~9cmある草履です。通常の草履より2~4cm高くなっているため、スタイルアップ効果抜群です。あと少し身長を高くしてバランスを整えたい、という方におすすめです。
振袖レンタル店で取り扱いがあるか聞いてみましょう。なお、厚底草履を長時間履く場合は足が疲れないようにつま先とかかとに高低差がないものを選ぶと良いです。
低身長さんがバッグやファーを選ぶ際は、小さめのバッグやファーを選ぶことがおすすめです。特にファーは防寒具としてだけでなく、スタイリングのアクセントとしても活用できます。
大きめのカバンやファーを使用すると、それが目立ちすぎてしまい、全体の調和が取れなくなる恐れがあります。首元にファーを巻く場合は、サイズに気をつけ、身長が低いことを強調しないような選び方が望ましいです。
半衿とは、長襦袢の衿に縫い付けられ、汗や汚れから着物を保護するための布です。大きさは長さ約1~1.1m、幅約15cmです。顔周りを囲むことから、着物との調和や顔映りとのバランスを考えて選びます。
重ね衿(伊達衿)は、元々複数枚の着物を重ね着する礼装の習慣から生まれた装飾的な小物です。着物と半衿の間に縫い付けて使用され、着姿に深みと豊かさを加えます。特に礼装やお祝い事において重宝され、その存在感はわずかながらも、衿元を華やかに演出します。
半衿は衿元の汚れ防止を目的としているため、どの種類の着物にも必要な実用的なものですが、重ね衿は礼装の場面でのみ使用されるのが一般的です。
振袖や帯の色に合わせた半衿や重ね衿を選ぶことで、全体のコーディネートに統一感が生まれ、バランスの取れた印象になります。また、刺繍やレースなど、華やかな素材の半衿や重ね衿を選ぶと、顔周りが華やかになり、視線を上に集める効果があります。
振袖や帯とのバランス、パーソナルカラーなどを考慮しながら、自分にぴったりの半衿や重ね衿を選んで、素敵な振袖姿を演出しましょう。
続いて、低身長さんが振袖を着るときのコツを3つ紹介します。
着付けや帯の種類、帯締め・帯揚げなどを工夫して、自分にぴったりの帯の位置を見つけ、素敵な振袖姿を演出しましょう。
帯幅を狭くすることで、胴体の面積が相対的に小さくなり、縦長のラインが強調されます。これにより、視覚的に身長が高く見える効果が期待できます。
また、帯幅が広いと体が横に広く見えてしまい、バランスが悪く見えることがあります。帯幅を狭くすることで全体のバランスが整い、スッキリとした印象になるでしょう。
ただし、帯幅を狭くする際は振袖や帯の色柄とのバランスも考慮する必要があります。体型に合わせるためにも、専門の着付け師やレンタル着物店に相談することをおすすめします。
帯の位置を高くすることで腰の位置も高く見え、脚が長く見える効果が期待できます。重心が上がり、全体のバランスが整うでしょう。
反対に、低身長さんの場合は帯の位置が低いと重心が下がってしまい、バランスが悪く見えることがあるので注意してください。
低身長さんが振袖を着る際は、ゆるふわアップやお団子ヘアなど、高さの出るヘアアレンジをすることで、スタイルアップ効果や相対的に顔が小さく見える効果が期待できます。アップスタイルは、どんな振袖や髪色にも合いやすい万能なヘアアレンジです。
トップにボリュームを出すことで、視線を上に誘導し、身長を高く見せる効果があります。 また、高さのあるヘアアレンジは、振袖の華やかさとバランスを取り、全体の印象をより洗練させることができるのも特徴です。
振袖姿は一生に一度の特別な思い出になります。プロのカメラマンによる撮影は、美しいライティングやポージングで、普段とは違う自分の魅力を引き出してくれるでしょう。
プロの技術で撮影された写真は、色褪せることなく、いつまでも美しいまま残ります。振袖姿での家族写真を撮れば、家族にとってもかけがえのない宝物になるでしょう。
以下では、低身長さんの振袖撮影のポイントを3つ紹介します。
正面から撮影するよりも、斜めから撮影する方が奥行きが出て、立体的に写りやすいです。また、斜めから撮影すれば、真正面の写真特有の横に伸びてしまうような写真を避けられます。
他にも、カメラを少し低い位置に構えると、より脚長効果が出ます。さまざまなポージングを試しながら、ぜひ自分が一番美しく写る姿を見つけてみてください。インターネットやSNSで自分が気に入った振り袖姿の写真を探し、カメラマンの方に「このように撮りたい」と相談してみるのも良いでしょう。
振袖姿の写真を撮る際、腕を広げるポーズは一見華やかに見えますが、低身長さんにとっては注意が必要です。腕を広げると視線が横に広がり、重心が下がって見えることがあり、結果的に身長が低く見えてしまう可能性があります。また、振袖を大きく広げると、着物の袖口から、長襦袢や腕が見えてしまいやすいので注意してください。
例えば、両手を前で軽く重ねるポーズや片手を帯に添えるポーズは、上品で落ち着いた印象を与えます。背筋を伸ばし姿勢を正すことで身長が高く見えるので、写真撮影の際はぜひ意識してみてください。
振袖に合わせるショールは、防寒や華やかさをプラスするアイテムです。成人式の行き帰りなど冬の冷たい気温の中には役立ちますが、写真撮影時には外すことがおすすめです。
振袖の美しい柄や自分の顔がショールに隠れてしまい、せっかくの振袖の魅力が半減してしまうことがあります。ショールを外すことで、首元がスッキリと見え、顔周りが明るく華やかな印象になるでしょう。
次は、高身長さん向けの振袖の選び方をご紹介します。低身長さんとは異なり、小さい柄が似合わないのではないかと思われがちですが、これも「似合わない場合もある」という程度でそれほど気にしなくて良いです。なりたいイメージを思い描きながら次の3つのポイントを意識しましょう。
体格が大きく見えやすい高身長さんは濃い色の大柄で全体を引き締めるとシルエットがすっきり見えます。
地の色を薄くしたい方は、柄が濃い色の振袖を選ぶのがおすすめです。
総柄やカラフルな配色は、高身長さんが最も似合う柄です。華やかで個性的な印象にしたい方は、この2つのポイントを入れてコーディネートするとイメージ通りに仕上がります。
振袖をシンプルに着こなしたい方は、1ポイントの大柄を選びましょう。裾が長く出せる高身長さんは大柄1ポイントもバランスよく着られます。また、足元に柄を持ってくると腰回りがすっきり見えます。
次は、高身長さんが振袖を選ぶ際にNGな柄をご紹介します。なお、低身長さんと同様に体型や顔立ちによって似合う・似合わないが分かれる場合もあるので、NGポイントにあまりこだわりすぎないことも大切です。
柄の出る面積が多い高身長さんは、小花など小さいデザインの総柄を選ぶと柄まみれになってしまい全体のシルエットがぼやけます。
特に気になりやすい腰回りや肩がすっきり見えるか注意して選びましょう。また、白系の優しい色同士の組み合わせは膨張しやすいので注意が必要です。
高身長さんは、帯の位置でスタイルの見え方が変わります。帯を低めの位置で結ぶと視線が下に下がり全体のバランスが整います。なお、着崩れしやすくなるので、きつめに締めてもらいましょう。
似合わないかどうかは試着しないと分かりません。振袖を見ただけで似合わないと決めてしまわず、積極的に試着してみましょう。
試着して似合わないと思えばやめれば良いだけです。せっかくの成人式、納得した一着が選べるように色々な振袖を見比べることが大切です。また、試着の際には必ず鏡から離れた全身の姿もチェックしましょう。
振袖選びで気になるのが、肌の色味と振袖の相性です。最近、ブルべ・イエベという肌の色味が話題になっています。中にはパーソナルカラーを調べる方も。確かに自分の肌のトーンを明るく見せてくれるカラーはとても大切です。しかし、振袖は顔回りに来る色が一色だけではないので、振袖の色を肌の色味だけで決めてしまうのはもったいないです。
パーソナルカラー診断士によるとブルベ・イエベをベースにした振袖選びにはコツがあるそうです。顔周りの色だけ相性の良いものを持ってくれば、全体はそれ以外の色でも問題ありません。着たい振袖が肌の色味と相性が悪くても、衿を肌と相性の良い色にすると肌色が明るく映えます。好きな色と似合う色を組み合わせて選べたら理想的ですね。
低身長さん・高身長さん、それぞれの振袖選びのコツは掴めましたか?前述の通り、あくまで参考なので、こだわりすぎず気になった色や柄は試着しましょう。アイドルでは、振袖と小物のコーディネート制限がなく、自由にコーディネートを楽しめます。なかなか似合う振袖に出会えない方はぜひ試着しにきてください。