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振袖は半襟で印象が決まる!成人式にぴったりの半襟をご紹介!

振袖を着る際、伊達衿、重ね衿、半襟など「えり」と呼ばれる小物が多くあります。どれがどの部分に使われるものなのか、悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、顔に一番近い場所にくる「半襟」についてご紹介します。顔の一番近くにくる為、選ぶ半襟次第で印象ががらりと変わることもあります。半襟について知っていただき、是非振袖のコーディネートの参考にしてください。

半襟(はんえり)とは

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半襟とは、着物の下に着る長襦袢(ながじゅばん)に付ける「えり」のことを言います。半衿と表記されることもあります。長襦袢は、汗や皮脂などの汚れから着物を守るために着用します。そして、その長襦袢本体の衿部分の汚れを守るために存在するのが半襟です。ここまではとても実用的な説明となりましたが、実は半襟は振袖のコーディネートにおいて、とても重要な役割を持っています。付ける半襟によって、かっこよくもかわいらしくも雰囲気を変えられるのです。ここからは、半襟の素材やTPOなど詳しくご紹介していきます。

半襟の素材について

半襟の素材には、主に正絹(しょうけん)交織(こうしょく)ポリエステルの3種類があります。昔は、見た目の素材感に差があり、絹とポリエステルは簡単に見分けがつきました。しかし、近年のポリエステルは絹にも劣らないほど品質が上がっているため、半襟をコーディネートする際はデザイン重視で良いでしょう。とはいえ、素材ごとにはそれぞれの特徴があるので、こちらで紹介していきます。

●正絹

正絹とは、100%絹で作られた生地のことです。保湿性や通気性が高く、肌触りも良いです。高級な着物には正絹が生地に使われており、多くの振袖の生地も正絹であることがほとんどです。

●交織(こうしょく)

交織とは、別々の繊維をタテ糸とヨコ糸に使用して織られた生地のことです。特に、絹と別の素材を使った「絹交織(きぬこうしょく)」が着物や小物に良く使われています。絹交織の生地のメリットは、正絹よりも安価であり、かつ絹特有の肌触りの再現性が高いことです。

●ポリエステル

ポリエステルとは、石油などから合成・製造される化学繊維のひとつです。洋服や鞄など、身近なファッションアイテムに使用されることも多いので、馴染みのある生地なのではないでしょうか。大量に生産が可能なことや、見た目も絹などに劣らず美しくお手入れも楽であることから、重宝される生地のひとつです。

振袖における半襟のTPOについて

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基本の半襟として白の無地半襟があり、留袖や訪問着などフォーマルな着物に一般的に使用されます。振袖も、未婚女性の第一礼装で格式高いフォーマルな着物ですので、こちらの半襟を付けても良いですが、せっかくの振袖姿、着こなしにはこだわりたいですよね。結論から言えば、振袖に合わせる半襟に素材や種類・タイプの決まりごとはありません。現在は、ファッションの影響を受けおしゃれな半襟がたくさん登場しています。なりたいイメージや選んだ振袖の色柄に合わせて、とびきり素敵なスタイルで成人式に出席してください。

振袖におすすめの半襟とは?

先ほども述べましたが、振袖姿に付ける半襟に決まりごとはありません。どんな半襟をつけても良いのです。では、実際振袖姿にはどんな半襟をつければよいのか、気になりますよね。ここでは、流行の半襟から定番人気の半襟まで、様々なタイプを紹介していきます。

刺繍

刺繍半襟は、振袖につける半襟として定番であり王道でもあります。半襟の色や刺繍のボリュームも様々です。白地の半襟がベーシックですが、黒地や赤地など色つきの半襟も人気です。桜や梅などのやさしくかわいらしい花は刺繍によく使われています。刺繍半襟は付ける振袖を選びません。刺繡半襟が合わない振袖はない、と断言できるほどです。

その中でも、なりたい雰囲気に合わせたコーディネート例を一部紹介します。

エネルギッシュではつらつとした印象のオレンジ地の振袖は、白地に淡い色合いの刺繍半襟を合わせることで、柔らかい雰囲気もプラスされます。

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振袖の柄の色のトーンに合わせた刺繍のものを選ぶと統一感が生まれ、一気におしゃれになります。

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黒地の刺繍半襟は、着姿はもちろん顔周りも引き締まるので、野暮ったくならずすっきりとします。

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レース

レースの半襟は、もともとカジュアルな着物につけるものでしたが、近年の流行である、モダンや無地のコーディネートにぴったりなため、振袖用にも販売されるようになりました。レースは透ける素材のため、半襟の地色によって印象が変わります。
写真のような洋風な振袖には、レースの半襟がぴったりですね。黒のレースに半襟の地色が白なので、レースが目立ち華やかになります。

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プリント柄

プリント柄の半襟もレース同様、流行のテイストにハマるため人気急上昇中です。ドット柄や市松柄などが特に人気です。個性的な着こなしをしたい方におすすめです。

半襟の付け方・お手入れ

ここまで、おすすめの半襟や素材についてなどお伝えしてきました。ここからは、どのように取り付けるのか、また使用後はどうしたらよいのか、実際に半襟を使うときのお話をしていきます。

必要なもの

半襟を付けて振袖を着るときに必要になってくるのが、衿芯(えりしん)です。衿芯は半襟に差し込んで使うものです。衿芯を使うことで、衿がきれいに整い、美しい着姿になります。半襟を用意する時には、衿芯も忘れずに、一緒に準備するようにしましょう。

取り付け方

半襟は自分で取り付けられます。手縫いで縫い付けるのが一般的ですが、専用のテープで付けても問題ありません。もしくは、呉服店などで取り付けをお願いすることもできます。1000円前後の料金でとてもきれいに仕上げてくれるので、おすすめです。

お手入れ方法

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成人式が終わり、しばらく振袖を着用する機会がなければ、半襟を長襦袢からはずしましょう。ポリエステルの半襟であれば、おしゃれ着用の中性洗剤を使って自宅で手洗いできます。正絹や交織などの生地は、デリケートなため呉服店などでクリーニングに出すことをおすすめします。

まとめ

半襟について、参考になりましたでしょうか。半襟は振袖姿のほんの一部分に感じるかもしれませんが、コーディネートを完成させるために重要な小物のひとつなのです。是非、振袖を試着する際は半襟にこだわり、様々な半襟を合わせてみてくださいね。