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夏開催の成人式でも振袖は着られる?服装や暑さ対策のポイントを紹介

全国の多くの地域で、成人式は1月の第2月曜日である成人の日に開催されます。しかし、1月ではなく、お盆期間中に成人式が開催される地域も一部存在します。

例えば、北海道・青森・秋田などの豪雪地帯では、冬場の雪対策として成人式が夏場に行われるのが特徴です。自分の住む地域で成人式が夏に開催される場合、振袖を夏場に着ても大丈夫なのか悩む方もいるでしょう。

この記事では成人式を夏に開催する地域や開催理由、夏の成人式で振袖を着る場合の暑さ対策を解説します。夏の成人式に振袖を着ていきたい方は、この記事を参考にしてください。

 

目次

1. 成人式を夏に開催する地域はどこ?

1-1. 成人式を夏に開催する理由とは

1-2. 雪国以外にも8月開催の地域がある

2. 夏の成人式でも振袖を着ることは可能?

2-1. 夏用の振袖を着る選択肢もある

2-2. 振袖以外の服装を選ぶ方もいる

3. 夏の成人式で振袖を着る場合の暑さ対策・注意点

3-1. 可能な限り移動手段を車にする

3-2. ヘアメイクで工夫する

3-3. 熱中症対策グッズを持参する

まとめ

 

1. 成人式を夏に開催する地域はどこ?

成人式を夏に開催する地域は、東北や北信越を中心に豪雪地帯に多い傾向があります。具体的には、北海道・青森・秋田・岩手・山形・新潟・島根・長野などの一部地域が挙げられます。

一部の地域で成人式が夏に開催される理由は以下の通りです。

1-1. 成人式を夏に開催する理由とは

上記の地域で成人式が夏に開催される理由としては、主に次の2つが挙げられます。

・冬開催では、積雪により振袖や袴での移動が大変になる・多くの新成人が進学や就職で地元を離れている

雪の中を和服で移動するのは大変です。大雪が降ると安全を確保するのが難しく、交通機関が麻痺する場合もあるため、多くの新成人が成人式へ参加できなくなる可能性も否定できません。屋外での写真撮影が難しい点もデメリットです。

夏開催にすると雪の影響を受けないため、振袖や袴などの晴れ姿で成人式に参加しやすいのが利点です。多くの新成人が確実に式へ参加できるよう、夏開催が選ばれるケースがあります。

中には、進学や就職などで、地元を離れている新成人も少なくありません。年末年始に帰省して、1週間後に再度帰省するとなると、金銭的にも体力的にも負担がかかります。地元を離れている新成人に配慮し、お盆の帰省時期に合わせて、成人式の夏開催を決断する自治体も見られます。

1-2. 雪国以外にも8月開催の地域がある

成人式を夏に開催する地域は、雪国だけではありません。例えば、和歌山県の太地町と古座川町では、8月15日に成人式を開催しています。開催時期として夏を選ぶ理由は、「華美な成人式にしないため」です。

成人式には、振袖や袴などの華やかな衣装で参加される方がほとんどです。しかし、あえて夏場に成人式を行った太地町と古座川町では、女性も含めたほとんどの出席者がスーツやドレスを着るようになりました。衣装のレンタル・購入料金を抑えやすく、支度や移動が簡単にできる点もメリットです。

また、宮城県七ヶ宿町は、県内唯一の夏の成人式を開催することで知られています。冬は雪が多いため、1966年以降の長い間、お盆休みに合わせて成人式を開催しています。

2. 夏の成人式でも振袖を着ることは可能?

 

振袖は季節を問わず着用可能な礼装であるため、夏の成人式に着て行っても問題ありません。ただし、暑さで体調を崩さないよう、熱中症対策などに気を配る必要があります。以下のような方法で、服装を工夫するのがおすすめです。

2-1. 夏用の振袖を着る選択肢もある

気温が高い夏の成人式で振袖を着たい場合は、夏用の振袖を着るケースも珍しくありません。夏用の着物には、透け感のある絽や紗、麻などの生地が使われます。夏用の着物は薄物とも呼ばれ、生地の目が大きく開いた「もみじ織」という技法で作られています。

通常の振袖よりも通気性に優れているため、夏の暑い日でも涼しく着こなせるのが特徴です。7月・8月などの盛夏に着られる絽や紗の振袖は、真夏の成人式にもぴったりです。

透け感のある生地を着て下着が透けるのが心配な方は、単衣というタイプの着物を選ぶのがおすすめです。敷居当てという裏地のような補強生地が付いており、下着が透けるのを防いでくれます。

最近では、オールシーズン着用できる振袖も増えているため、複数の素材を比較して自分に合うものを選びましょう。

2-2. 振袖以外の服装を選ぶ方もいる

成人式で振袖以外の服装を選んでも、マナーとしては問題ありません。夏開催の成人式では、振袖以外にもスーツやカラードレス、パンツドレスなどの服装が選ばれます。振袖よりも移動しやすく、上着の着脱などで体温調節もしやすいため、長時間着ていてもストレスが少ないのがメリットです。

上記に加えて、地域によっては浴衣で出席できるケースもあります。涼しさと上品さを兼ね備えた浴衣は、夏の成人式でも快適に過ごせておすすめです。浴衣を着る際は足袋を履くなど、振袖以外の服装を選ぶ場合も、着こなしがカジュアルになりすぎないように注意しましょう。

なお、人によって成人式当日は浴衣やドレスなどを着て、暑い時期を避けて振袖で前撮りをするケースもあります。暑さを気にせず成人式を楽しめるだけではなく、振袖やドレスなど複数の衣装が着られるのもメリットです。

3. 夏の成人式で振袖を着る場合の暑さ対策・注意点

振袖は、下着や長襦袢、着物などを重ねて着るのが特徴です。夏の成人式では、熱中症やメイク崩れを予防するための暑さ対策を取り入れましょう。具体的な対策や注意点として、次の3つを紹介します。

3-1. 可能な限り移動手段を車にする

夏に振袖を着て、徒歩で移動するのは大変です。夏の炎天下では、少し屋外で過ごすだけでも汗をかきやすいため、徒歩移動では会場到着までにエネルギーを消耗してしまい、熱中症などの体調不良に陥るリスクもあります。

公共交通機関を利用すると駅や会場まではどうしても徒歩移動が発生するので、可能な限り車を使うと安心です。ただし、振袖を着た状態だと運転が難しく、事故の危険性があるため自ら車を運転するのは避けましょう。両親や兄弟などの家族に運転をお願いしたり、タクシーを利用したりして、安全に移動するのが大切です。

成人式当日は、混雑によってタクシーがすぐに利用できない可能性も考えられます。タクシーの利用が決まっている場合は、早めに予約しておきましょう。

3-2. ヘアメイクで工夫する

夏は汗でメイクや髪型が崩れやすいため、ヘアメイクの仕方を工夫する必要があります。メイク下地やファンデーションなどは、夏仕様の汗に強いタイプを選ぶのがおすすめです。崩れやすいアイメイクも、ウォータープルーフのメイクアイテムを選ぶと、長時間きれいな状態がキープできます。

より徹底的に対策したい場合は、メイクキープ用のスプレーを取り入れたり、メイク前に顔を冷やしたりするのもおすすめです。

夏はセットした髪型も汗で崩れやすいため、夏の成人式ではダウンスタイルよりもアップスタイルを選ぶなど、できるだけ首元に熱がこもらないような工夫が大切です。後毛などでゆるさを演出すると、おしゃれなアップスタイルに仕上がります。

3-3. 熱中症対策グッズを持参する

夏の暑さで熱中症にかかる人は例年増加しており、高齢者だけでなく若い世代が屋内で活動している場合でも熱中症にかかる可能性はあります。事実、東京都で熱中症により搬送された年齢は男性の場合は10~89歳まで幅広く、女性の場合は15~19歳を中心とした小さなピークが見られるのが特徴です。

(出典:環境省熱中症予防情報サイト「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン2020」/https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/gline/heatillness_guideline_full.pdf

 

成人式のイベントを楽しく過ごせるよう、熱中症を防ぐための暑さ対策グッズを用意しておきましょう。熱中症対策におすすめのグッズは、以下の通りです。

・ミネラルウォーター

・塩分補給用のあめ

・ハンカチ

・保冷剤

・ハンディタイプの扇風機

・扇子

・日傘

ミネラルウォーターやスポーツドリンクなどを持参し、小まめに水分補給しましょう。また、水分と一緒に塩あめや塩タブレットなどで塩分を補うのも重要です。保冷剤やハンディタイプの扇風機も取り入れ、うまく体温を下げましょう。

さらに、扇子や日傘といった、振袖に合わせる小物で暑さに備えるのもおすすめです。デパートや専門店では、和柄の扇子、和傘などの着物に合う小物が手に入ります。洋傘の場合も、刺繍素材のシンプルなタイプを選べば、違和感なく着物と合わせられます。

まとめ

主として豪雪地帯を中心に、夏場に成人式を行う地域は存在します。また、「華美な成人式にしない」ことを目的に、和歌山県の太地町と古座川町では8月15日に成人式が行われています。夏の成人式でも振袖は着られますが、暑さ対策が重要です。夏用もしくはオールシーズンの振袖を選ぶか、当日は振袖以外で参加し、暑い時期を避けて振袖で前撮りするのもよい手段です。

振袖を着て夏場の成人式に参加するときは、自家用車で移動し、ヘアメイクが汗で崩れないように工夫しましょう。また、女性の場合は統計上15~19歳で熱中症にかかる方が多いため、適切に熱中症対策を取るのも大切です。