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振袖は、使用されている生地や加工方法、デザインなどに違いがあり、価格に大きな影響を与えます。しかし、振袖を日常生活で着る機会が少ないため、高級な振袖か手ごろな価格の振袖かを判断するのは難しいでしょう。
当記事では、高級な振袖と手ごろな価格の振袖の見分け方を解説します。高級な振袖の選び方やレンタル・購入のどちらがおすすめかという点にも触れているので、振袖選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
高級な振袖は、制作に多くの時間と手間がかかっています。質の高い振袖を作り上げるために、細かい工程の一つひとつに、職人の技術やこだわりが詰まっているためです。
生地の染色や刺繍、仕立てなどの多くの工程を手仕事で制作された振袖は、値段も高額です。時間をかけて丁寧に作られた作品からは、生地の上質さや、加工・刺繍の芸術的な美しさを感じ取れるでしょう。
振袖といっても、高級な振袖から手ごろな値段で販売されている振袖まで、さまざまな種類があります。そのため、自分に合った振袖を見つけるための基礎知識として、高級な振袖と手ごろな値段の振袖の見分け方を知っておくことが大切です。
以下では、高級な振袖と手ごろな値段の振袖を見分けるポイントを5つ紹介します。
値段を確認することで、高級な振袖かどうかを簡単に見分けられます。
一般的な振袖が30万~60万円ほどの値段で販売されているのに対し、高級な振袖は100万円以上の値段が付く傾向があります。有名なデザイナーや高品質な生地を使用している振袖は、さらに高額な値段で販売されており、中には1,000万円以上の値段のものもあります。
使用されている生地で、高級な振袖かどうかを見分けることも可能です。
高級な振袖は、肌触り・風通しがよい木綿や麻、保湿性や通気性に優れている絹だけを使用した正絹の生地を使用しているのが一般的です。使用している糸の本数が多く、生地自体に程よい重厚感があります。絹は特有の風合いや上品な光沢があるため、振袖を着たときに優雅で美しい印象を与えられるでしょう。通気性や保湿性に優れており、肌触りがよく着心地に優れています。
一方、手ごろな値段の振袖は、ポリエステルなどの化学繊維を使って作られます。
ポリエステルの生地は一度に大量生産できるため、絹に比べて値段が手ごろな傾向です。生地に使われている糸の本数が少ないため、重量が軽く薄い生地になります。さらっとした肌触りですが、生地が滑りやすいため、着崩れしやすいです。
基本的に、高級な振袖の柄付けは手描きで行われています。また、柄の色が生地の裏面まで染みていることが特徴です。
手ごろな値段の振袖はインクジェットプリントで柄を印刷する方法が多く用いられます。生地の表面に柄を印刷するため、生地の裏側に色は付きません。ただし、仕立てた振袖には裏地が付いているため、着物初心者だと見分けるのは難しいでしょう。
振袖の手描きの代表的な伝統技法には、型友禅と手描き友禅の2種類があります。型友禅は型紙を使って繊細な友禅模様を染める方法です。手描き友禅は職人が手作業で柄を描き、染めていきます。手描き友禅は型友禅よりも量産が難しく、値段が高額になる傾向があります。
絞り加工も、高級な振袖で使用されている加工方法です。生地を糸で括ってから染めることで、繊細な柄を表現します。絞り加工は生地に凹凸が出るため、手触りで加工が施されているか判別できます。
高級な振袖は、工房の職人や図案家によって色柄が決められており、古くから愛される古典柄が主流です。伝統的な古典柄の振袖は、流行に左右されず上品で飽きがこないため、娘や孫の代まで大切に受け継げる魅力があります。また最近では、古典柄にトレンドを盛り込んだデザインの高級な振袖も登場しています。
立体感のある刺繡や金彩が施されていることも高級な振袖の特徴です。美しく染められた柄に合わせて刺繍や金彩を施すことで、華やかで高級感のある印象に仕上がっています。
証紙は、着物の価値や品質を示す証明書です。伝統工芸の組合が発行しており、京友禅証紙や加賀友禅証紙などがあります。証紙を見ると、その振袖が一定の品質基準をクリアしていることを確認できます。
一般的な証紙に記載される情報は、以下の6項目です。
・産地
・織元(製造者) ・伝統工芸品マーク ・織り方 ・原材料 ・染め方 |
証紙は、伝統工芸品の組合に入っている織元が制作した着物に付けられます。織元が組合に入っていない場合は、高級な振袖であっても証紙はありません。ただ、伝統工芸にとらわれず、自由に振袖を作りたいという職人もおり、証紙がなくても品質の高い振袖は多く存在します。
高級な振袖は値段が高いため、自分に似合う振袖を決めるために、選び方を確認しておくことが重要です。以下では、振袖を選ぶ際に確認しておきたいポイントを3つ紹介します。
同じ柄や色の振袖でも、着る人の身長や体型によって受ける印象は異なるため、色や柄を工夫して全体のバランスを取ることがおすすめです。
身長や体型に似合う振袖の特徴を、下記で紹介します。
身長が高い人に似合う振袖 | 大きめの柄や全体に柄がある、はっきりとした色味の振袖が似合います。大胆な配色の振袖を着用すると、スタイルをよく見せられます。 |
身長が低い人に似合う振袖 | 淡い色味や明るい色味の振袖に、小さめの柄が全体に入ったデザインがおすすめです。縦ラインや斜めに柄が配置されたデザインは、身長を高く見せる効果に期待できます。
大きめの柄の振袖を着たい場合は、余白のあるデザインを選ぶとすっきり着こなせます。 |
細身の人に似合う振袖 | 暖色系や淡い色味を選ぶことがおすすめです。柄にボリュームがあるデザインは、程よくふっくらとした体型に見せられます。 |
ふくよかな人に似合う振袖 | 寒色系で上半身に柄が少ない振袖を合わせると、すっきりと見せられます。縦ラインや斜めに柄が入っているデザインは、引き締まった印象を与えます。 |
振袖をより着こなすために、身長や体型を意識して色や柄を選びましょう。
パーソナルカラーとは、自分の肌や目の色に調和する色のことです。
肌や目、唇の色から診断した自分により似合う色を身に付けることで、顔色を健康的に見せる、華やかな印象を与えるといった効果が期待できます。
パーソナルカラーは下記の4種類があり、それぞれに似合う色の例は以下の通りです。
スプリングタイプ | コーラルピンク、黄緑色、朱色などの黄みがかった暖色 |
サマータイプ | ローズピンク、ラベンダー、空色などのさわやかな色 |
オータムタイプ | 紅葉色、抹茶色などのくすみのある落ち着いた色 |
ウィンタータイプ | 鮮やかな青、紺、黒などのはっきりとした原色 |
パーソナルカラーは、アプリやインターネットで簡単に調べられます。自分のパーソナルカラーを調べて、振袖選びに活用することがおすすめです。
振袖を着用した理想の姿をイメージし、全体のコーディネートに合わせて振袖を選ぶ方法もおすすめです。かわいい雰囲気や上品な雰囲気など、希望するイメージに適した色や柄を選ぶことで、理想の姿を実現しやすくなります。
使いたい帯や小物が先に決まっているなら、合わせる帯や小物とのバランスを考えて振袖を選ぶ方法もあります。例えば、使いたい帯と振袖の色を同系色で合わせることで、コーディネートに統一感が出ます。
小物を目立たせたい場合は、小物の色がアクセントになるように振袖の色を選ぶと、洗練された印象を与えられるでしょう。
高級な振袖を着たい場合は、レンタルがおすすめです。
高級な振袖は値段が高く、保管やメンテナンスに手間や費用がかかります。複数回着用することを考えても、購入にかかる負担は大きいでしょう。レンタルであれば費用の負担を抑えられ、保管やメンテナンスを自分で行う必要もありません。また、トレンドを取り入れた柄の高級振袖を、気軽に選択しやすいこともメリットです。
振袖をレンタルするなら、アイドルbyやまとの利用がおすすめです。
アイドルbyやまとは、常時300着以上の振袖を用意しており、豊富な品揃えの中から好みに合う振袖を選べます。プロと相談しながら着物のスタイリングを決定できることに加えて、振袖と小物がセットになっているため、コーディネートに迷う心配もありません。
振袖で理想の姿を実現したい方は、アイドルbyやまとにぜひご相談ください。
高級な振袖は、特有の風合いや上品な光沢がある正絹を使用しているのが一般的です。伝統的な加工方法で柄を仕立ててられており、立体感のある刺繍・金箔といった加工が施されています。一方、手ごろな価格の振袖は、ポリエステルのような化学繊維の生地を使用しており、インクジェットプリントで柄を印刷する方法が多いです。
高級な振袖と手ごろな価格の振袖のどちらが良いというのはありませんが、高級な振袖の購入は負担が大きいため、レンタルがおすすめです。振袖と一緒に小物もセットでレンタルできることが多く、コーディネートしやすいメリットがあります。