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振袖を着るときに下着は必要?下着の種類と選び方を徹底解説

振袖を着るときは、下着を着用しないと聞いたことがある方もいるでしょう。現代の下着は、洋服を着用しているときに、スタイルがよく見えるように設計されています。しかし、和装用の下着もあり、どちらを着用すればよいのか迷うケースが多くあります。

当記事では、振袖を着るときに下着が必要なのか解説します。さらに下着の種類と選び方についてもまとめています。寒い時期に振袖を着用するときに準備したい防寒用の下着・肌着も紹介しますので、振袖を着る機会がある方は参考にしてください。

 

目次

1. 振袖を着るときに下着は必要?下着の種類を解説

1-1. 肌襦袢

1-2. 裾よけ

1-3. 長襦袢

2. 振袖の下着の選び方

2-1. 胸が強調されない下着を選ぶ

2-2. 振袖・襦袢に透けない下着を選ぶ

2-3. 素材・機能性で下着を選ぶ

3. 防寒対策として準備したい下着・肌着

3-1. 和装用ストッキング

3-2. 発熱インナー

まとめ

 

1. 振袖を着るときに下着は必要?下着の種類を解説

振袖を着るときは、汗や皮脂による汚れを防ぐため、下着を着用する必要があります。洋服用の下着でも代用できますが、着姿に影響するため、和装下着の着用がおすすめです。

ここでは、和装下着がどのようなものなのか、解説します。

 

1-1. 肌襦袢

肌襦袢は、着物の下に着る上半身用のインナーです。袖や丈が短く、上から着物を着れば外からは見えません。

肌触りがよく、汗を吸収する素材で作られていることが一般的です。肌襦袢・長襦袢・振袖の順番で着用します。肌襦袢が直接肌に触れて汗や皮脂を吸うことで、長襦袢や着物の汚れを防ぎます。

肌襦袢がない場合は、夏はキャミソール、冬はパッドがついていない保温下着でも代用可能です。

 

1-2. 裾よけ

裾よけは、着物の下に着ける下半身用のインナーです。主に以下の3タイプがあります。

腰巻タイプ ・腰に巻き上部についている細長い紐を結んで固定する

・腰布で腰回りのお肉をウエストに押し上げて体型を補正する

パンツタイプ ・ステテコ・下ばきとも呼ばれるタイプで手軽に履ける

・腰巻タイプよりも足を動かしやすい

スカートタイプ ・スカートの形状をしていて履きやすい

・上部に細長い紐がついていて結んで固定する

肌襦袢と裾よけが一体となった和装スリップ(着物スリップ)と呼ばれるワンピースタイプの肌着も販売されています。振袖を初めて着る方は、和装スリップのほうが着やすいでしょう。

裾よけがないときは、スカート型の下着であるペチコートでも代用できます。

 

1-3. 長襦袢

長襦袢は、肌襦袢を着た上から身に着けます。

長襦袢の素材は、正絹やウール、麻などさまざまです。長襦袢には滑りのよい素材が使われていることが多く、振袖を着崩れにくくしたり、静電気の発生を防いだりする役割があります。寒さを和らげるように設計されており、防寒の役目も果たします。

長襦袢は肌襦袢や裾よけとは違い、袖口や裾から少し見えます。そのため、振袖と調和する色柄の長襦袢を選ぶと、自分らしさを表現できるでしょう。

 

2. 振袖の下着の選び方

和装用インナーの種類は分かっても、どう選べばよいか分からない方もいるでしょう。和装下着を選ぶときは、上に着る振袖に響かないように注意すべきポイントがあります。

ここでは、和装用の下着選びの際に特に注意したいポイントを紹介します。

 

2-1. 胸が強調されない下着を選ぶ

ブラジャーの中には、洋服を着たときに美しく見えるように、胸を持ち上げて高さを出したり丸みを強調したりするものがあります。

振袖は、くびれのない、ずん胴体型のほうが似合うため、女性らしいボディラインを作るブラジャーは不向きです。胸を強調するブラジャーは、ワイヤーが入っていることが多く、着物を着て締め付けられると、痛みを感じたり苦しくなったりする恐れがあります。

着物を着る際は、スポーツブラのようなノンワイヤーで補正力が高くなく、できるだけ平坦なラインになるブラジャーを選ぶのがポイントです。

着物を着る機会が増えてきたら、和装ブラジャーを購入するとよいでしょう。

 

2-2. 振袖・襦袢に透けない下着を選ぶ

色や装飾が透けない下着を選ぶことも大切です。以下の点に注意して選びましょう。

・肌色に近い色味を選ぶ

・フリルやレース、ビジュ―などの飾りが施された下着は避ける

・肩ひもが首の近くに来るデザインは避ける

振袖の下に、肌襦袢と裾よけ・長襦袢を重ねて着用するため、下着の色が透けることはないと思いがちです。しかし、白色や薄い色味の振袖を着たときは、透けて見える可能性があります。

装飾が施された下着を避ける理由としては、振袖を着たときに表面がぼこぼこして着物姿に響く恐れがあるためです。着付けした際、下着のラインが目立たなくても、座ったときにショーツのラインが浮かび上がることがあります。

着物の下着は、地味な色で装飾がないシンプルなものを選びましょう。肌色に近い下着を着用すれば、色が透ける心配はありません。ショーツは、抵抗がなければTバックタイプを選ぶとラインが浮かび上がる心配がありません。シームレスタイプやボクサータイプもおすすめです。

 

2-3. 素材・機能性で下着を選ぶ

振袖の下着を選ぶときは、素材や機能性にも注意が必要です。下着に使用される素材には、綿やシルク、ポリエステルなどがあり、それぞれ以下のような特徴があります。

・綿:通気性・吸収性に優れ、夏の着用がおすすめ

・シルク:保温性が高く、冬の着用がおすすめ

・ポリエステル:丈夫でシワになりにくく、速乾性がある

綿やポリエステル製の下着は、自宅の洗濯機で洗えます。シルク製の下着は専用洗剤を使って手洗いするか、和装に対応したクリーニングに出しましょう。

夏は通気性がよく吸水力の高い下着、冬は保温性に優れた下着を選ぶことが大切です。

 

3. 防寒対策として準備したい下着・肌着  

振袖の下には肌襦袢や長襦袢を着込みますが、それでも冬は寒く感じる方が多いでしょう。

ここでは、冬に振袖を着る場合、防寒対策用に準備しておくとよいアイテムを紹介します。

 

3-1. 和装用ストッキング

振袖を着たときの足元の寒さ対策としておすすめなのは、和装用ストッキングです。スタッキングと呼ばれることもあります。

和装用ストッキングは、つま先がなかったり、足の親指と人差し指の間に切れ込みが入っていたりするため、スムーズに足袋が履けます。肌色で目立たないので、裾からストッキングが見えても着姿に大きな影響がありません。

ストッキングを着用すると裾が滑りやすくなります。動きがスムーズになり、歩きやすくなる点もメリットの1つです。

 

3-2. 発熱インナー

肌襦袢の下に、発熱機能を持ったインナーを着るのもよい防寒対策です。ただし、防寒用インナーを選ぶときは、以下の点に注意しましょう。

・背中が大きく開いているものを選ぶ

・袖が短いものを選ぶ

振袖は、衿の後ろ部分を引いて首元を開ける「衣紋抜き」という着方をします。衿のラインやうなじを美しく見せる着方であるものの、インナーの背中部分があまり開いていないと、抜いた衣紋からインナーが見えてしまいます。

背中が開いているインナーがない場合は、Vネックのインナーを前後反対にして着る方法もあります。振袖の前側は開いていないため、背中部分が前に来てもインナーは見えません。

長袖の場合も、袖口からインナーが見えてしまう恐れがあるため、半袖や五分丈・七分丈のインナーを選ぶことが大切です。

 

まとめ

振袖を着るときは、汗や皮脂による汚れを防ぐため、下着を着用する必要があります。振袖の下着は、肌襦袢・長襦袢・裾よけといった和装下着がおすすめです。

振袖の下着を選ぶときは、胸が強調されないものを選びましょう。振袖・襦袢に透けない下着や素材・機能性で選ぶことも大切です。

防寒対策として下着を準備するときは、和装用ストッキングと発熱インナーを準備すると安心できます。発熱インナーは、長袖タイプや背中が閉じているものを選ぶと、振袖の下からインナーが見えてしまう恐れがあるため、注意点を確認しながら準備してください。