スタッフブログ
一生に一度の成人式、久しぶりに会える友達のことや選んだ振袖をやっと着られることで胸がいっぱいになりますね。振袖を購入した方、または母の振袖を着る「ママ振袖」の方は、成人式当日までに振袖の準備をしなければなりません。そこで今回は、振袖を着る前の準備と着た後のお手入れの仕方や保管方法などをお伝えしていきます。振袖を箱やタンスに仕舞ったままの方は、こちらの記事を読んで是非参考にしてください。
母や姉、親戚の振袖を着る場合、久しぶりにタンスや押し入れから振袖を出す方も多いのではないでしょうか。しばらくの間、仕舞いっぱなしにしていると振袖がどんな状態か心配ですよね。ここでは、振袖を着る前にチェックするべきポイントをまとめました。
振袖は、振袖だけでは着られません。成人式当日や前撮りの際に慌てることがないよう、事前に必要なものが揃っているかどうか下記の一覧を参考にしてチェックしておきましょう。
コーディネート小物一覧
●振袖
●帯
●長襦袢
●帯締め
●帯揚
●ひよく衿
●草履
●バッグ
●ショール
●半衿(刺繍半衿)
●髪飾り
着付け小物一覧
●足袋
●腰紐3~4本
●伊達締め2本 ※マジックベルトで代用可
●衿芯
●肌襦袢・裾除けor和装スリップ
●帯枕
●前板
●後板
●コーリンベルト
●三重仮紐
●補正用タオル・脱脂綿 ※補正用で必要となる場合があります
足りないものがある場合は、専門店で購入するか振袖レンタル店でレンタルしなければなりません。直接肌や髪に触れる小物は、購入を検討しましょう。帯締めや帯揚などの肌に触れない小物は、単品レンタルをしてくれるショップもあるようです。用途に合わせて、お店を探してみてください。
振袖の状態チェックは、着用する3か月前を目安におこないます。チェックポイントは、ニオイ・汚れ・破損の3つです。振袖全体をチェックしたら、再度収納するのではなく、部屋の中で陰干ししておきましょう。長期の保管により付いてしまった防虫剤などのニオイは、陰干しするだけで取れることもあります。また、シミやカビなどの汚れがあった場合は、クリーニングに出します。着物のクリーニングは、仕上がりまで約2週間~1か月ほどかかるため、余裕をもってクリーニングに出しましょう。
前撮りや成人式が終わり、振袖を脱ぐと思わず「ふ~」っと気が抜けますね。振袖は一日の着用でも、シワや汚れがついてしまうことがあります。せっかくの振袖、長く着用するためにも脱いですぐ仕舞わず、下記を参考にしてみてください。
小物をレンタルした場合は、成人式終了後、指定の返送先に返送します。クリーニングも不要なため気軽で安心ですね。また、レンタルセットの中には、レンタル品のチェックシートが同梱されているはずなので、返却漏れのないようチェックを付けながら確認をして返却するようにしましょう。万が一返却漏れがあった際は、レンタルしたショップに問い合わせましょう。
ママ振りや購入した振袖の場合、脱いですぐしまうのではなく、まず陰干しをし、その後状態のチェックをしましょう。陰干しをすることで、付着した汗や湿気を取り除くことができます。振袖だけでなく、長襦袢や帯なども一緒に陰干しすると良いでしょう。振袖は、蛍光灯のライトでも日に焼けてしまうことがあるので、直射日光だけでなく室内のライトにも気を付けるようにしましょう。陰干しには着物用のハンガーがあると便利ですが、洋服用のハンガーにかけても大丈夫です。陰干しをした後は、振袖にシミや汚れがないかチェックしましょう。
シミ・汚れのチェックポイント
●衿
●袖口
●上前身頃(振袖の正面部分)
●裾
●帯の下
振袖の生地である絹はとてもデリケートな素材です。シミや汚れを見つけても、自身で染み抜きをしたり、洗剤を付けて擦ったりすることは生地を傷める原因になるため、避けるようにしましょう。シミや汚れを見つけた場合は素早い対応が大切です。汚れが定着してしまう前に、対処するようにしましょう。
普段着慣れない振袖のクリーニングですが、どこに持っていけばよいのか、どうしたらよいのかわからないことも多いですよね。振袖のクリーニングは、振袖の状態によりクリーニング方法が変わります。ここでは、どんな方法があるのか紹介します。
振袖のドライクリーニングのことを「京洗いまたは丸洗い」と呼びます。水を使わず、石油系の溶剤で洗います。全体に付着した汚れやホコリ、においを取ります。仕立てを解かずに洗えるので、型崩れなどの心配がなく安心です。
汗は水溶性の汚れのため、油性の汚れを落とす京洗いや丸洗いでは落とせません。振袖に染み込んでしまった汗は、陰干しでは取りきれないこともあります。汗の汚れは目に見えにくいですが、そのままにしておくと「黄変ジミ」の原因となりますので、京洗いや丸洗いと一緒に「汗取り」をおすすめします。
振袖に付いたシミは、古ければ古いほど取れにくくなります。シミができてしまったら、なるべく早く「シミ抜き」をしましょう。シミ抜きをする場合、店によってシミの大きさで金額が変わることが多いので、専門店に相談することをおすすめします。
いざ、着物のクリーニングをしたいと思っても、思い当たるお店がある人は少ないのではないでしょうか。ここでは、着物のクリーニングができるお店はどんなところがあるのか紹介していきます。
●洋服のクリーニング店
多くの人にとってとても身近な街のクリーニング店は、洋服のクリーニングがメインです。着物のクリーニングができるお店もあるようですが、着物のクリーニング専門店ではないので、クリーニングのメニューがあまり豊富でないことが多いです。とはいえ、普段から利用しているクリーニング店であれば、敷居も低く入店しやすいですね。
●呉服店
商業施設に入っている呉服店でも、着物のクリーニングができます。呉服店なので、クリーニングのメニューも豊富で、着物の点検もしてくれます。自分では気づけなかったシミや汚れも見つけてくれるので安心です。ただ、クリーニングの専門店ではないので、クリーニングや見積もりの結果などに時間がかかる場合もあります。
●着物クリーニング専門店
着物のクリーニングを専門に行っているお店もあります。調べてみると、宅配専門で行っているお店が多いようです。専門店なので安心して任せられると思いますが、対面での相談ができないことや金額が少し割高なこともあり、不安なこともあるかもしれません。よく調べ、一度問い合わせをしてからクリーニングをお願いするのが良いかもしれませんね。
振袖のクリーニングが終わると、次回着る時までしばらくの間保管しておかなければなりませんね。ここでは、長期保管後も気持ち良く振袖を着られる保管方法を紹介します。
振袖の保管には、湿気をよく吸う木材である「桐」を使った「桐ダンス」に保管するのがベストです。ただ、着物をしまうためだけに桐ダンスを購入するのはあまり現実的ではありませんね。桐ダンスがない場合、洋服を収納するプラスチックケースにしまっても良いです。その際のポイントは下記となります。
➀収納スペースに余裕ができるよう、大きめサイズのケースを使用する
②除湿剤を入れる
プラスチックケースは湿気がこもりやすいので、上記の点に気をつけて保管しましょう。
湿気がカビの原因になるため、風通しの良い部屋に保管しましょう。また、こまめに換気・風を通し、通気性をよくすることで、湿気によるカビの発生を防ぎます。
振袖を保管する際、着物専用の防虫剤や除湿剤を一緒にいれておくと安心です。無臭タイプのものであれば、振袖に匂いがつくこともなく快適です。
振袖のお手入れや保管方法について、参考になりましたか?大切な振袖を、きれいな状態で長く楽しむために、定期的なお手入れや保管の見直しはとても大事です。是非こちらの記事を参考に、自宅のたんすや押し入れを開けてみてはどうでしょうか。アイドルでは、振袖のお手入れも承っております。気になることや疑問点がある場合は、是非一度ご相談ください。
Category カテゴリー
Recently 最新の記事一覧