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2022/08/06
成人式に着る振袖を決める際、ショップでは様々なタイプの振袖を試着できます。洋服を選ぶ時と同じように、振袖にも色や柄・なりたい雰囲気など、多くの要素を踏まえながら見比べることが大切です。ただ、振袖の柄と言ってもどんな柄があるのか知っている方はあまり多くないのではないでしょうか。ここでは、振袖選びに大切な要素のひとつである「柄」について解説します。
振袖の柄と言っても、どんなものがあるのかわからないことも多いかと思います。振袖の柄には、古くから伝わる意味が込められていたりするものも多いです。ここでは、具体的にどんな柄があり、どんな意味やイメージがあるのかを紹介していきます。
着物の柄でよく耳にするのが「古典柄」なのではないでしょうか。ただあまりにも広域的で、実際どんな柄なの?という気持ちにもなりますね。成人式というお祝いの場で着用される振袖の柄には、縁起の良いものや願いが込められているものが多くあります。古典柄の振袖は時代に囚われず、普遍的で不動の人気を誇ります。
●吉祥文様(きっしょうもんよう)
吉祥文様とは、縁起がいい、めでたいという意味を表現した模様のことを言います。中国の影響を受けたものや、日本で生まれたものなど様々です。振袖でよく使われる吉祥文様を一部ご紹介します。
松竹梅
松竹梅とは、その名の通り松と竹と梅のことです。冬の寒さに耐える松と竹、早春に咲く梅を中国では「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼び、めでたいものとしたそうです。
御所車
御所車とは、天皇や貴族など高貴な人が乗っていた牛車のことです。着物の柄としては、四季の花々などと合わせて描かれることが多いです。華やかで雅やかな着姿になります。
熨斗(のし)
熨斗とは、もともと鮑(あわび)の身を薄くのして干したものを言います。鮑は長寿を示す縁起物とされており、贈答品に添えられていたようです。現在では、フォーマルな贈り物のシーンで添えられる飾りのことを言います。振袖の柄としては、「束ね熨斗」として使われていることが多く、おめでたい象徴の熨斗をたくさん束ねていることから、多くの人から祝福を受けていることと、その幸せを周囲の人へも分け合うという意味があります。
「モダン」は「現代的、当世風」などの意味を持ち、「古典」の反対語でもあります。バラや蝶などの洋柄や、リボンやレース、チェック柄など”和”とかけ離れた柄も、総じて「モダン柄」と呼びます。今風で大胆な着こなしができ、かつ振袖のインパクトだけで個性を演出できます。また、古さと新しさが共存している「レトロモダン柄」も、近年人気が急上昇しています。
前述では振袖の柄についてお伝えしました。しかし柄を知るだけで、成人式に着る振袖を決めるのは少し難しいように感じます。そこでここでは、なりたいイメージにスポットをあて、おすすめの柄や振袖を紹介していきます。
フェミニンとは、女性らしいことやその仕草のことを言います。やさしく柔らかなイメージですね。ファッションでは、やさしい色合いのものが多いようです。振袖においては、写真のようなベージュや流行のくすみカラーのものを選ぶと良いですね。鞠や菊、雪輪などの純粋な古典柄でも、振袖の地色と柄の色のトーンに統一感を出すことでフェミニンな雰囲気をより表現できます。
ファッションにおいてモダンとは、都会的でスタイリッシュな姿のことを言います。下記の写真にある、日本の伝統的な和と現代的なスタイリッシュさを兼ね備えたイメージは洋服では表現できない、振袖ならではの「和モダン」というイメージで完成されています。裾にほどこされた紗綾形の文様と袖の牡丹の花が目を引く、印象深い柄付けですね、派手さよりも洗練さを大切にしたい方にとてもおすすめです。
エレガントとは、「優雅な」「上品な」という意味を持つ形容詞です。落ち着いていて、品のいいイメージですね。写真の振袖のような、比較的シンプルな振袖は着姿をすっきりと見せ、シックな雰囲気を演出できます。振袖の柄としては珍しい、写実的に描かれた洋花が大人っぽさを際立たせます。振袖がシンプルなので、帯や小物を合わせたときに互いの良さが引き立ちます。
ファッションの流行や、トレンドの移り変わりは結構目まぐるしいものですよね。では、洋服と同じように振袖にも流行があるのか、というとそうではありません。厳密に言えば「洋服ほど流行やトレンドの影響」を受けない、ということです。毎年新作の振袖は発表されていますが、世の中の流行やトレンドとして反映されているのは主に「色・トーン」です。振袖の柄には、流行やトレンドの影響はないのです。その中でも、近年登場した目を引く個性的な振袖をここで紹介していきます。
総レースの振袖は、華やかで繊細な雰囲気を演出できる振袖です。インパクトもあり、周りと差をつける着姿を求める人にはぴったりです。一見無地のように見えるレースですが、レース素材が立体感を醸し出しているためシンプル過ぎることなく着こなせます。全身にレースはちょっと・・・という人でも、半衿や帯揚のどの小物にワンポイントで取り入れるのもおすすめです。
無地の振袖は、コーディネートの自由度が高く自分だけの着こなしが叶います。コーディネートによって、古典やモダン、その他幅広い装いを楽しめるでしょう。また、シンプルゆえ飽きが来ず、成人式以外でも卒業式や結婚式など様々なシーンで着用できます。
振袖の柄について、参考になりましたでしょうか。柄には、古くから伝わる伝統的なものから現代で生まれた新しいものまで様々なものがあります。気になる柄があれば積極的に試着をしてみましょう。アイドルでは、各店舗常時300点前後の様々な振袖を用意しています。是非、来店してみてくださいね。
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