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成人式は一生に一度の特別な記念日であり、記念写真を撮影する機会も多くあります。自分の晴れ着姿が記録に残ることから、どのような服装を身に着けていけばよいのか悩む方もいるでしょう。また、特に普段着ることがない振袖を身に着ける女性には、多くの振袖の中から選ぶのが大変と感じる方もいます。
この記事では新成人に人気の成人式の服装や、女性が振袖を選ぶポイントについて解説します。成人式の服装に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
2-3. 普段の装いと変化をつけることで大人への第一歩を自覚するため
成人式は新成人を祝う特別で大切な式典であり、大人の仲間入りをしたことが認められる公式な場でもあります。成人式の服装には厳密なルールはないものの、悪目立ちする奇抜な服装や露出度の高い服装、清潔感に欠ける服装は避け、フォーマルな服装で出席するのが望ましいと言えます。
中でも、新成人に人気の服装は以下の通りです。TPOに合った服装を選び、新成人としてのマナーを守りましょう。
女性の場合、成人式では振袖などの和装を着用することが一般的です。2023年に出張撮影サービス「OurPhoto」が行った調査によると、新成人の女性のうち約9割が成人式に振袖または袴を着用したと回答しています。明治以降、振袖は未婚女性の「第一礼装」として定着していることもあり、成人式というフォーマルな場に適した服装と判断できるでしょう。
(出典:PRTIMES「【Z世代の最新成人式事情を徹底調査】約4割が振袖等の衣装を着用しスタジオ撮影するが、地元の式典参加は半数に留まる 物価高が影響か、2割以上が両親などから成人式関連の費用援助なく、半数近くはご祝儀もなし」/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000049287.html)
また、振袖以外の成人式の服装として、ドレスやワンピース、スーツを選ぶ方もいます。洋装の場合は、生地の素材やスカート丈を確認し、カジュアルすぎないものを選ぶようにしましょう。
新成人の男性のうち約7割は成人式にスーツを着用して出席しています。残りの3割のうち約半数が袴などの和装を、残りの約半数はややカジュアルな洋装で出席していますが、基本的にはフォーマルスーツで出席する方が多いと考えるとよいでしょう。
(出典:PRTIMES「【Z世代の最新成人式事情を徹底調査】約4割が振袖等の衣装を着用しスタジオ撮影するが、地元の式典参加は半数に留まる 物価高が影響か、2割以上が両親などから成人式関連の費用援助なく、半数近くはご祝儀もなし」/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000049287.html)
成人式を機にスーツを新調する場合は、就職活動や仕事、友人の結婚式など他のフォーマルシーンにも着用できるスーツを選ぶ方も多くいます。ブラックやグレー、ネイビーなど色調を抑えたダークカラーを選ぶとよいでしょう。ジレ(ベスト)がセットになったスリーピーススーツも、防寒対策ができる上にスタイリッシュな印象を演出できるのでおすすめです。
振袖は非常に華やかな和装であり、成人式という特別な日にもふさわしい装いであると言えます。しかし、他にも華やかでフォーマルな服装があるにもかかわらず、成人式に振袖を着ることが一般的になった理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、成人式における女性の服装として「振袖」が定着した理由を4つ紹介します。振袖を着用することが一般的になった背景をふまえた上で、自分に合った成人式用の服装を選びましょう。
振袖が成人式における女性の服装として定着した理由の1つとして、振袖が未婚女性の第一礼装とされていることが挙げられます。
振袖は江戸時代に誕生した着物の一種ですが、袖が長く普段着には適さず、特別な日の晴れ着として着られるようになりました。明治時代には未婚女性の第一礼装として扱われるようになったことから、人生の重要な節目となる成人式では、最も格式の高い正装である振袖を着る人が増えたと言われています。
振袖の長い袖を「振る」ことには、厄を払い身を清める意味があり、これも成人式で振袖が定着した理由の1つです。
日本では「振る」ことには厄払い・お清めの意味があるとされており、成人式で袖の長い振袖を着用することで「身を清める」という意味合いを持たせることができます。病気や苦しみといった厄を心配することなく、これからの人生を幸せに歩んでいきたいという願いも込められていると言えるでしょう。
成人式という人生の節目に、普段とは違う装いをすることで「大人になった」という自覚が促されることも、振袖が成人式で着用される理由の1つと言われています。
成人式は、日本の四大儀礼である「冠婚葬祭」の「冠」にあたる儀式です。古来より、公家や武家の男子は元服を、公家の女子は裳着(もぎ)を行うことで成人を迎えるお祝いを行ってきました。このように、分かりやすい変化で成人のお祝いをすることで、大人としての自覚を促したと言われています。
成人式は、現代の日本においても人生の節目となる大きな行事です。振袖などの特別感のある装いを通じて、大人になった自覚を持つ良い機会となるでしょう。
成人式に振袖を着ることで、成長した美しい姿を家族や周囲の方に披露できることも、成人式の服装として振袖が定着した理由の1つとして考えられます。
成人式の日に振袖姿になることで「成人したこと」が一目で分かり、家族や親族だけでなく、周囲の方々にも成長をお祝いしてもらえます。成長の喜びを分かち合い、家族や周囲の方々へ感謝を伝える大切な機会であることも意識しておきましょう。
卒業式や結婚式などのお祝いの場で振袖を着用する方も少なくありませんが、「振袖を着るのは成人式当日のみの予定」という方も多いでしょう。多くの方にとって振袖は着る機会が少ない服装であるため、豊富な種類の振袖から自分に合った振袖をどのように選ぶとよいか悩んでいる方もいます。
以下では、成人式に着用する振袖を選ぶ方に向けて、自分に合った振袖を選ぶためのポイントを4つ紹介します。ポイントを押さえた上で自分に合った振袖を選び、一生に一度の成人祝いを晴れやかな気持ちで迎えましょう。
パーソナルカラーとは、髪や肌、目、爪など、人が生まれながらにして持っている色と調和する色のことを指します。肌の色調によって「イエローベース(イエベ)」と「ブルーベース(ブルべ)」の2タイプに大きく分けられ、さらに、目や唇の色などから次の4タイプに分けられます。
◆パーソナルカラーのタイプと特徴・似合う色
イエベ春(スプリングタイプ) |
黄みよりの肌や薄い茶系の瞳をもち、明るくくすみの少ない肌が特徴的です。華やかでフレッシュな雰囲気の方が多く、ポップで暖かい色合いの振袖をおしゃれに着こなせるでしょう。珊瑚色(コーラルピンク)や萌黄色、朱赤、アイボリーなどがおすすめです。 |
ブルべ夏(サマータイプ) |
青みよりの色白な肌やソフトな黒色の瞳をもち、透明感のある肌が印象的なタイプで爽やかな色がよく似合います。空色や藤色など寒色系のパステルカラー、ローズピンク、青緑色などをうまく着こなせるでしょう。 |
イエベ秋(オータムタイプ) |
黄みよりのマットな肌やダークブラウンの瞳をもち、エレガントでゴージャスな印象のあるタイプです。オレンジやゴールド、紅葉色、辛子色、抹茶色、葡萄色などを華やかに着こなせるでしょう。 |
ブルべ冬(ウィンタータイプ) |
青みよりの色白肌やコントラストが明確な黒色の瞳をもち、クールな印象のあるタイプです。メリハリのある寒色系の色や、黒と白のモノトーンを大人っぽく着こなせるでしょう。瑠璃色やエメラルドグリーン、藍色・紺色、牡丹色などがおすすめです。 |
自分のパーソナルカラーを判断するには、専門家による診断を受けるほか、顔写真からパーソナルカラーを判別するアプリ・サービスなどを利用する方法があります。自身のパーソナルカラーを参考に、自分の雰囲気に合った色の振袖を選ぶとよいでしょう。
振袖の色や柄・デザインを選ぶ際には、自分の身長や体型に合ったものを選ぶことも大切です。身長が高い方は、色使いがはっきりしたものや柄の大きいもの、配色が大胆なものを華やかに着こなせるでしょう。反対に、身長が低い方には細かい絵柄や優しい印象の色合いの振袖がおすすめです。余白のある大柄の振袖もよく似合うでしょう。
また、細身の方の場合、明るいパステルカラーの振袖や、雲取り・扇といった横に広がりのある柄の振袖を選ぶと、ボリュームが出るので華やかさが一層目立ちます。ボリュームを抑えたい場合は、シンプルですっきりしたデザインの振袖や、寒色系・濃い色の振袖を選ぶとよいでしょう。
振袖の柄で迷っている場合は、有職文様や吉祥文様などの伝統的な古典柄から、柄や文様に込められた意味をもとに選ぶこともおすすめです。
◆古典柄の代表的な種類と柄・文様に込められた意味
有職文様 |
・花菱…上品・高貴
・七宝…子孫繁栄・絆・縁 ・亀甲文…長寿 |
吉祥文様 |
・麻の葉文様…子どもの成長・健康
・市松文様…事業拡大・子孫繁栄 ・唐草文様…長寿・繁栄 |
また、成人式の振袖では、「女児の健康・成長を祝う」という意味がある「手毬」や、「骨のあるもの」という意味がある「扇」といった柄も人気です。気になる柄がある場合は、デザインとともにその柄に込められた意味も併せて考えてみるとよいでしょう。
帯は振袖の次に面積が広いアイテムとなるため、振袖の色や柄とのバランスを十分に考えるのが大切です。華やかな印象にしたい場合は金色、可愛い印象にしたい場合は振袖と同系色、個性的な印象にしたい場合は振袖と補色の帯を選ぶとよいでしょう。振袖の柄とは異なる柄の帯を選ぶこともポイントです。
帯締めや帯揚げは、振袖や帯の色・デザインを考慮した上で、全体のバランスを調整できるものを選択するとよいでしょう。統一感を出したいときは振袖や帯と同系色のものを、帯締め・帯揚げをアクセントにしたい場合は、振袖や帯とは異なる系統の色を挿し色として活用するのもおすすめです。
自分らしく振袖を着こなそう!かわいく見せる帯揚げ・帯締めの選び方
振袖は成人式の服装として非常に高い人気を誇りますが、振袖以外の服装で成人式に出席する女性も珍しくありません。ただし、成人式は日本の伝統的な行事でありフォーマルな場でもあることから、マナーを守って成人式にふさわしい服装を選ぶことが大切です。
ここでは、成人式に出席する女性が振袖以外の服装を選ぶ場合の適切な選択肢を5つ紹介します。それぞれの服装を着用する際のポイントも併せて確認し、ルールやマナーを守りながら自身の好みや雰囲気に合った服装で素敵な成人式を迎えましょう。
成人式で振袖を着ない場合の適切な服装の選択肢の1つとして、スーツやセットアップスタイルが挙げられます。振袖と比べると動きやすく、卒業式や就職活動、入社式、就職後と長く使えるため、経済的な負担も大幅に抑えられるでしょう。
スーツはダークカラーを中心とするシンプルな色・デザインが多いため、他の小物で華やかさを演出することがポイントになります。お祝いの場に適した色・デザインのシャツやブラウスを選んだり、ネックレスやコサージュなどの小物で華やかさをプラスしたりするのもおすすめです。バッグなどにアクセントとなる差し色を採用するのもよいでしょう。
「スーツよりも華やかな印象の洋装にしたい」という方には、華やかなパーティードレスもおすすめです。ドレスは結婚式への参列や、卒業パーティーなどへの出席の際にも着用できるため、長く使うことができるでしょう。着崩れの心配がほとんどないため、成人式後の二次会や同窓会にそのままの服装で参加できるのも大きなメリットと言えます。
成人式で着用するドレスは、カジュアルすぎないフォーマルな印象の色・デザインのものを選ぶことが大切です。リボンやレースなど華やかさを感じる装飾・デザインのドレスもよいでしょう。
スーツと比べると華やかでドレスと比べると可愛らしい印象を演出しやすいワンピースも、成人式などのお祝い行事にふさわしい服装と言えます。フレアワンピースやAラインワンピースは比較的動きやすく、長時間着用しても疲れにくいため、長い1日となる成人式の日を朝から夜まで楽しむことができるでしょう。
成人式に着るワンピースは、ネイビーやベージュ、ワインレッドといった落ち着いた色味のものがおすすめです。ネックレスやヘアアクセサリー、コサージュなどをプラスし、成人式に合った華やかな印象を演出しましょう。
袴は卒業式で着用するイメージを持つ方が多い服装ですが、古くから式典に出席する際の正装として用いられている服装でもあります。成人式で着用してもマナー違反にはならないため、振袖よりもスタイリッシュな印象を演出できる和装を楽しみたい方は、袴の着用を検討してみてもよいでしょう。
成人式で袴を着用する場合、振袖と比べてシンプルな印象になりやすいため、ヘアスタイルを華やかにすることがおすすめです。個性的な着物と合わせたり、履物をブーツにしたりと、成人式におけるマナーを守りながらおしゃれに着こなしましょう。
着物姿で成人式を迎えたいものの、成人式後に振袖を着る機会が少ないことが気になる方は、訪問着を成人式の服装として選ぶこともおすすめです。
訪問着は、未婚・既婚を問わず着られる着物です。結婚式の参列、お宮参り、七五三、入園式・入学式、卒園式・卒業式など、さまざまなシーンで活躍します。訪問着は振袖と比べて落ち着いた雰囲気の色・デザインのものが多いため、上品な印象の和装を楽しみたい方も自分に合った着物を選びやすいでしょう。
成人式の服装として振袖を選んだ方も、スーツなど振袖以外の服装を選んだ方も、冬の寒さ対策や成人式後の過ごし方について事前に考えておくことが大切です。ここでは、成人式当日の服装に関する2つの注意点について解説します。
祝日である「成人の日」は1月の第2月曜日であることから、1月に成人式を開催する自治体が多く見られます。寒い時期の開催となるため、振袖の方も振袖以外の方も、天気を見ながら万全の防寒対策を講じておきましょう。
成人式の服装は首元が冷えやすいものが多いため、ファーやストールを使って寒さを防ぐことが大切です。羽織りやすいコートやジャケット、ボレロを用意してもよいでしょう。手元や足元を冷やさないよう、アームウォーマーやストッキング、ブーツなどを活用することもおすすめです。使い捨てカイロなど暖をとれるアイテムも準備しておきましょう。
成人式が終わった後に、友人たちと二次会や同窓会に参加する予定を立てている方も多いでしょう。振袖や訪問着などで出席してもマナー違反ではありませんが、動きにくく疲れやすいこともあり、二次会や同窓会には不向きです。せっかくの二次会・同窓会を心から楽しむためにも、成人式用とは別の衣装を二次会用・同窓会用に準備しておくとよいでしょう。
成人式後の二次会・同窓会の服装は、会場の雰囲気やパーティーの規模などに合わせて選ぶことが大切です。ホテルやレストランの場合はフォーマル感のあるドレスやワンピース、居酒屋の場合はカジュアルなコーディネートにするなど、TPOに合った服装選びを心がけましょう。衣装チェンジに合わせてヘアスタイルを変えることも忘れないでください。
成人式では女性の多くは振袖もしくは袴の和装を、男性は多くがスーツを着用します。振袖を着る女性は、自分のパーソナルカラーを確認し、肌や瞳・唇の色に合わせて選ぶとよいでしょう。また、身長が高い方は、色使いがはっきりした大胆な印象の振袖を、小柄な方は細かい絵柄や優しい印象の色合いを選ぶのがおすすめです。帯や小物も合わせてコーディネートし、全体のバランスが整うものを身に着けるとより魅力を引き立たせられます。
振袖や袴以外にもフォーマルスーツやドレス、ワンピースを着用して成人式を迎える方もいます。成人式の服装にルールはないため、自分の好みに合ったフォーマルな服装を選びましょう。
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