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成人式での振袖姿をより華やかに見せる定番アイテムとして知られる「ショール」には、コーディネートとしての役割以外にも上着の代わり・防寒としての役割があります。ショールにはさまざまな素材や色、デザインの製品があるため、顔立ちやメイク、スタイル、当日に着る振袖のデザインを考慮して選びましょう。
当記事では、成人式の振袖にショールを着ける派と着けない派の意見を比較し、ショールの役割やマナー、種類、選び方などを解説します。ショールの必要性や選び方のポイントを知りたい方はぜひご覧ください。
目次
ショップで振袖を購入・レンタルするとき、ショールも一緒におすすめされることがあります。振袖にセットで着けるショールはふわふわとした質感のものが多く、ファッションの良いアクセントになってくれます。
ただし、成人式の振袖用小物には、必ずしもショールを追加する必要はありません。自分にとってショールが必要かを基準に、購入やレンタルを検討しましょう。
ここでは参考として、成人式の振袖にショールが「いる派」と「いらない派」両方の考え方を紹介します。
ショールが必要だと考える理由は、たとえば下記の4つがあげられます。
・成人式の振袖と言えばショールだから
・セットが当たり前のイメージがあった ・みんな着けているイメージがある ・ショールを着けることに憧れていた |
成人式の振袖と言われて、真っ白なショールを着けた姿を想像する方もいるのではないでしょうか。「ショールがあるのが当たり前」という認識がある方なら、振袖とセットで申し込むことが当然の流れと言えます。
また、定番ゆえに「みんなが着けるなら自分も用意したい」と考える方もいたり、ショールを着けることに憧れている方もいたりします。
成人式の振袖にショールはいらないと考える方の主な理由は、下記の通りです。
・荷物になるから
・せっかくの衿元や帯飾りを隠したくない ・みんなが着けていて個性がなくなるから ・肩がいかつく見えたら嫌だから |
振袖と合わせるショールは厚みがあり、外すと大きな荷物になります。普段とは異なり動作が制限されやすい振袖姿で、大きな荷物を抱えることを考えると、ショール自体を避けるのも選択肢の1つです。
また、見た目に関する理由も複数あげられます。こだわって選んだ振袖や小物の美しさを見せたい方や、定番ゆえに「みんなと被りたくない」とあえてショールを着けない方もいます。人によっては、厚みのあるショールで肩が大きく見えやすいことも大きな理由です。
振袖用ショールには、コーディネートを華やかにする以外にも、防寒対策としての役割があります。ショールを着けるか悩んでいる方は、どのような役割があるのか知ると判断しやすいでしょう。
ここからは、ショールがもつ役割について2つの視点から解説します。
1つ目は、上着の代わりや防寒具としての役割です。振袖は足袋に草履を履いたり、うなじ部分を大きく開いたりと、寒さを感じやすい着方をします。内側に防寒具を着るとしても、シルエットを崩さないためには制限があります。
和装用の防寒具と言えば、訪問着に合わせる羽織や着物用のコートなどが一般的です。しかし振袖に合わせるとなると袖の形が合わなかったり、お気に入りの柄が隠れたりします。
ショールなら振袖全体を覆うことなく、首元のみを効率的に温められます。首元を温める程度でも、防寒効果は十分です。中にはリアルファーを使用したショールもあり、おしゃれと温かさを両立できます。
2つ目は、コーディネートの一部としての役割です。ショールと一口に言っても、さまざまな種類があり、幅広いデザインの振袖に合わせられます。
たとえば同じ真っ白なショールでも、ドーナツのように丸みを帯びた形状もあれば、肩のラインに合わせられる幅広タイプもあります。よりゴージャスに見せたい方には、丸みを帯びた立体的なショールがおすすめです。
近年は白のほか、アニマル柄やピンク、黒などデザインや色も多様化しています。ゼブラ柄で強気のコーディネートに仕上げたり、ピンクでほんのり愛らしさをプラスしたりと、振袖との組み合わせを楽しめます。
ワンポイントのおしゃれを楽しみたい方は、飾りが施されているショールもおすすめです。
ショールをおしゃれに着こなすためには、マナーを守ることも大切です。マナー良くショールを取り扱うと、成人式を迎える人物らしい、スマートな印象を周囲に与えられます。
振袖にショールを組み合わせるときの基本的なマナーは、下記の通りです。
・屋内ではショールを外す
・外したショールは片手にかけて持つ ・着席時は折り畳んで膝の上に置く |
振袖におけるショールは、羽織やコートと同じく上着に分類されます。室内に入るときは、上着を脱ぐのが一般的なマナーです。ショールも同じく、成人式会場に入るタイミングで脱いでおきましょう。
脱いだショールは、片手にかけて持つとスマートです。式典で着席している間は、イスの背にかけるのではなく、軽く畳んで膝の上に置きます。
会場から出た後は、肩の上を静かに滑らせるようにすると上品に装着できます。
ショールの魅力は色や形状、素材など、さまざまな選択肢があることです。自分の顔立ちやスタイル、当日着る振袖のデザインを考慮して商品を選ぶと、全体的に統一感のあるおしゃれな仕上がりになります。
ここでは、振袖に組み合わせるショールの選び方について、4種類の素材別に解説します。
自分に似合う振袖の選び方は?肌の色・身長・体型ごとにポイントを紹介!
振袖のショールと言えば、真っ白で幅広のデザインをイメージする方は多いのではないでしょうか。水鳥の羽毛を使用したショールは、定番かつリーズナブルな製品です。
水鳥の羽毛ショールを選ぶメリットは、繊細で柔らかい肌触りと軽さです。羽毛独特の柔らかさは、歩くたびにふわふわと揺れて華やかさを演出してくれます。軽いため、長時間着けていても疲れる心配がありません。
手頃な価格も魅力で、安価なものなら数千円程度で購入できます。「コストは抑えたいが華やかな見た目は諦めたくない」と考える方に向いています。
ゴージャスな印象に仕上げたい方に人気の製品が、フォックスショールです。狐のファーを使用しており、ほかの素材よりもボリューミーかつ迫力のあるファッションを楽しめます。
毛量が多く防寒性に優れたフォックスショールは、気温が低い地域での成人式や、寒さに弱い方におすすめです。毛皮を避けたい方には、化学繊維を使用したフォックス風エコファーもあります。
真っ白なタイプのほか、毛先がグレーがかったシャドーフォックスや全体的に黒みがかったブルーフォックスなど、カラーバリエーションも豊富です。
肌触りの良さを重視したい方におすすめなのが、ラビットのショールです。毛が短く細いラビットファーは肌触りが良く高級感があり、アニマルファーゆえの防寒性も期待できます。
また、ラビットは染色しやすい素材のため、白やグレーといった一般的なラビットファーの色に加えて、ピンクやオレンジなどさまざまな色を楽しめるのが特徴です。
価格はフォックスショールに比べるとリーズナブルに抑えられており、ゴージャス感がありつつも気軽に購入しやすいメリットもあります。ただしフォックスやラビットなど本物の毛皮を使用したものは傷みやすいため、中古品やレンタル品を使用するときは状態を十分に確認することが大切です。
レトロな装いや控えめなデザインが好みの方は、ベルベットのショールがおすすめです。ベルベット素材はファーに比べると毛足が短く、全体的に落ち着いた印象を与えます。独特の光沢があり、控えめなボリュームでありつつも品の良さを感じさせてくれる素材です。
ベルベット素材は、昔から和装の小物にも使用されてきました。現在のボリューミーなファー系のショールが流行する前の、代表的な素材でもあります。ワインレッドなど深みのある色のショールを選ぶと、レトロ風ファッションによく合います。
成人式の振袖にショールを合わせるかは個人の好みによりますが、ショールを着けることで得られる華やかさと防寒性は魅力的です。ショールにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。たとえば、水鳥の羽毛を使ったショールは軽くてリーズナブル、一方フォックスのショールはゴージャスで防寒性が高いのが特徴です。
また、ラビットのショールは柔らかく肌触りが良く、ベルベットのショールは落ち着いたレトロな雰囲気を演出します。ショールを選ぶ際は、振袖とのバランスや全体のコーディネートを考慮し、自分に最適なものを選びましょう。